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離職票

2020年3月19日(木)更新

離職票とは、退職者が失業給付(いわゆる失業保険)を申請するために必要なもので、会社がハローワークに退職の届け出をすることで交付されるものです。この届け出が遅れると、退職者の失業給付の申請も遅れることになるため、労務管理担当者はこの離職票の重要性や会社の交付義務などを十分に認識し、速やかな手続きを心がけなければなりません。

離職票とは

離職票(正しくは雇用保険被保険者離職票)は、退職者が失業給付(基本手当)を申請するために必要な書類であり、会社は退職者の希望に応じてハローワークに交付手続きを行わなければなりません

離職票の交付目的

ハローワークが退職者に対して離職票を交付するのは、失業給付の事務処理を円滑にするためです。

退職者が失業給付を受給するためには、原則として、離職以前の2年間で雇用保険の加入期間が1年以上あることなどの要件があり、失業給付の額はその期間の給与額によって算定されることになります。

離職票はこれらを確認するための書類であり、この交付を受けた離職者はあらためてハローワークに提出することで、受給資格の確認を受けることになります。

会社の手続き義務

会社は従業員が退職した場合、社会保険(健康保険、厚生年金保険)と労働保険(雇用保険)の資格喪失手続きを行わなければなりません。

雇用保険に関して言えば、資格喪失届を退職日の翌々日から10日以内にハローワークに提出し、退職者が離職票の交付を希望する場合には、あわせて離職証明書(離職票の交付を受けるために必要なもの)も提出しなければならないことが、雇用保険法および施行規則に定められています。

退職者が59歳以上である場合