給与計算
給与計算とは、従業員に支給する給与を計算する業務です。毎月、同じような計算や確認を行う、ある意味ルーティンワークになりますが、労働契約で定められた給与を誤りなく計算し、期日どおりに支給する責任を負っています。給与計算担当者はその事を十分に理解したうえで、必要となる知識を深め、効率的に取り組んでいかなければなりません。
給与計算について
給与計算は、各従業員の総支給額から控除額をひいた 差引支給額 を算出する業務です。
【差引支給額】=【総支給額】-【控除額】
具体的には、下記5つのステップで進めます。
- 総支給額の算出
- 総支給額に対する控除額の算出
- 算出された控除額を元に、差引支給額の算出
- 従業員への給与支給手続き
- 税金や社会保険料等の納付手続き
給与計算業務は、従業員ごとに決められた給与をそのまま支給して完了するものではありません。所定の手順に従い支給額を算出する過程では、膨大な勤怠集計や複雑な計算への対応を伴います。実際に取り組んでみると、非常に手間のかかる業務であることに気が付くでしょう。
給与計算の重要性と必要な知識
毎月の給与は従業員の生活に大きく関わるものであることから、給与計算業務にミスは許されません。万が一、給与計算に誤りがあったり支払遅延が生じたりすれば、 会社に対する信頼の失墜 や 従業員のモチベーション低下 を招く原因となります。その結果、労使関係そのものに悪影響が及ぶこともあります。
給与計算の担当者は、計算業務に関わるノウハウはもちろんのこと、給与計算に深く関わる「労務」「税務」「情報漏洩」について、正しい知識をもって実務に従事する必要があります。
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労務:労働基準法の知識と自社の就業規則に関わる理解
※特に、変形労働時間制を含む労働時間の考え方や割増賃金や社会保険料の算出方法に関する知識は必須 - 税務:所得税や住民税のしくみや納付に関わる知識
- 情報漏洩:その重要性とリスクに関わる十分な理解
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