内定者研修の案内時に伝えたい、内定者が本当は気になっていること
内定者研修に際し、本当は学生が人事担当者に「案内してほしい」と思っている事柄をご紹介!内定者フォローに欠かせない内定者研修をより丁寧で良いものにするため、お役立て下さい。
内定者研修にあたって、学生が気になっていること
内定者研修は内定者フォローを行う上で極めて重要な役割を持っていますので、出来るだけ学生に寄り添いケアをすることが大切ですが、内定者として初めての研修を迎えた際、人事が思っている以上に学生は様々悩みを持っています。
本記事では特に内定者が気にする下記の点について、解説いたします。
- 学生が不安に思うこと①~髪型・髪色~
- 学生が不安に思うこと②~鞄・靴~
- 学生が不安に思うこと③~服装~
- 学生が不安に思うこと④~メールへの返信~
そもそも、内定者への配慮が必要な理由とは?
そんなに学生に気を遣う必要があるか?と思われる人事担当者の方もいらっしゃるかと思いますが、前述の通り丁寧に寄り添うことで内定者は安心して入社の日を迎えることが出来ます。つまり内定者研修は内定後の辞退防止になるのです。
(参考)内定ブルーを解消・防止するための内定者フォローのポイント
https://bizhint.jp/report/48
企業側も採用活動において多数の学生と会ったように、学生もまた多くの企業を見ており、就職活動が早期化し採用競争が激化している昨今では、内定後であっても学生はあらゆる会社と接点を持ち、内定先と比較をしています。
また、最近では“ブラック企業“という言葉が普及したこともあり内定した会社はこうした会社にあたらないか、非常に不安な目で見ていますので、内定後の対応は内定者への安心感に直結します。
下記のレポートによれば内定後承諾後の辞退理由として、「企業のマイナス面に気がついた」は「より志望度の高い企業から内定が出た」に次いで2位となっています。
また、1位の「志望度が高い」というのも変動する意欲であることから、内定者フォローによりケア出来る点と言えます。
出典: http://www.disc.co.jp/uploads/2014/09/nf2015.pdf
株式会社ディスコ 「【6】内定者辞退について」
重要度をご理解頂いた上で、学生が悩む具体的な内容についてみて行きましょう。
髪色・髪型
髪色・髪型は内定者が疑問を持つ最も大きなトピックスです。一般論で言えば従来は黒髪が主流でしたが、現在は一般常識範囲内であればダークブラウン程度は問題ないとしている企業が多くあります。
しかし、研修の講師や当日接点を持つ予定の社内関係者の中で髪型・髪色にこだわりを持っている方がいる場合には、早々に内定者へ髪色・髪型の調整を促すことも必要でしょう。当日参加した際に、場が不穏な空気になるのは誰の身からしてもメリットがありません。
学生はまだ社会を右も左もわからないので、「社会人なら当たり前」と思うこともひとつひとつ丁寧に指導することが、人事担当者の役目でもあります。
鞄・靴
身だしなみの観点で髪色・髪型に次いで多いのは鞄や靴など持ち物・履物です。鞄については一般的に就職活動で利用していた革靴やパンプスを想定する企業が多いかと思いますが、併せて鞄もこれまでのスタイリングを踏まえ違和感のないものを持参してもらうように伝えましょう。
特に内定後、就職活動用に使っていたものではダメなのか?と新しいものを買うか迷っている学生は多く居ますので、その必要はないことを伝えましょう。
また、女性についても上記原則の上であまり華美なものを履くケースは無いかと思いますが、大体5cm以下が社会人から見て違和感の少ないヒールになりますので、質問を受けた際には具体的に伝えられるようにすることが大事です。
服装
身だしなみの部分では、「知っていて当然」と考えるのではなく、知らないであろうことと考え、事前にケアをすることが大切です。
例えば、スーツ着、デニム不可など最低限の指定をしてあげると親切で、最近良く聞く「オフィスカジュアル」については、オフィス勤め経験がない中では想像がしにくく、ネット上で検索しても「検索結果が内定先にとってのオフィスカジュアルか」はわかりませんので、自社にとってのオフィスカジュアルの例を伝える事が不要な不安感を抱かせないポイントとなります。
また、特に服装に指定がない場合でも、私服(この場合もオフィスカジュアル同様、NG例を定める)かスーツかの二択は提示してあげましょう。
自由が一番捉え方が多用になるため、研修の場に統一感がなくなってしまう可能性があります。
そして服装を伝えるときには、具体的な画像が例示されたサイトを添付するとより親切でしょう。
メール返信(参加・不参加連絡)
内定者に向けて行う研修、内定式、懇親会と様々なイベントで学生へ連絡することも多いかと思いますが、そのメール返信においても非常に悩む学生が多いようです。
ビジネスメールのトンマナがわからないため、参加返信自体も難しいのですが、やむを得ず不参加となってしまう場合は、入社前にマイナスイメージを与えたくないとの思いも働き更に悩みストレスを抱えてしまいます。
参加できないのであれば、せめて出来るだけ印象良く伝えたいと考える学生が多いので、「どう返したら良いか」や「返信時に参考になるメール文例・内容のURLや書籍」を併せて伝えるのも良いでしょう。
また、そもそもの話になってしまいますが、内定者研修などのイベントがある際には内定が決定した段階で今後のスケジュールを伝えるようにしましょう。
内定後連絡が暫くないような場合、放置されている印象を与えてしまう他、単純に内定後再開するであろうアルバイトとの兼ね合いで都合がつかなくなるケースがあるためです。
参考: http://www.sbcr.jp/products/4797371130.html
「就活から役に立つ 新社会人のためのビジネスメールの書き方」
旅費・宿泊費
ここまで身だしなみについて触れてきましたが、内定者研修後も引きずる悩みのひとつがお金周りの話になります。
内定後の交通費は支給されるのか?
晴れて内定となったあとも学生の不安要素の1つが、研修先までの交通費です。「内定者研修時に交通費が支給されるのか?」という質問はネット上のQ&Aサイトでも多く寄せられており、身だしなみが研修参加後なんとなくでもわかるのに対し、お金周りは人事担当者側が口を開かなければ、内定者と信頼関係が築けている場合を除いては中々解決しない悩みになります。
特に遠方の学生であれば新幹線や飛行機を利用するため片道1万円以上(往復で2万円以上)となることも多く、内定先のイベント事だからと思いつつも、内心は「気前が悪い、不親切」をいった印象を抱かれるケースが多くあります。
特に就職活動中はアルバイト等を辞めていたケースも多いため、金銭状況に余裕のない学生も多いため、出来る限り支給の方向で調整し、難しい場合には予め理由などを伝えケアをすることが重要でしょう。
遠方から参加の内定者への配慮
研修を1日かけて行う場合には、必然的に遠方から参加する内定者は前泊をする必要が出てきます。そのため、先のお金周りは勿論ですが、「宿泊先は会社側が手配するのか」「自分で探すのか」も明らかにしておきましょう。
特に都内はホテルが取りにくい時期もあることや、宿泊先を抑えるなどもまだまだ経験が浅い中なので、うまく宿泊予約が行えず当日参加が難しくなったなど本末転倒な辞退にもなりかねません。
内定者への研修案内はいつから行うべきか?
採用活動実施中は内定者は随時増えますから、ただなんとなく「落ち着いた時に連絡しよう」と考えていると連絡が遅滞し、先のような案内したときには内定者のスケジュールが調整できなくなっていた、等の自体になりかねません。
下記のように2段階でスケジュールを分けることを一つのルーチンとしてしまうことで、第一方漏れが緩和されるかと思いますので、参考にしていただければと思います。
内定者への事前案内
タイミング | 内容 |
---|---|
内定後 | 入社までのスケジュールを連絡 |
開催2ヶ月前 | 研修・イベント等の詳細を連絡 |
内定者は人事担当者の振る舞いを見ている
出典: http://www.disc.co.jp/uploads/2014/09/nf2015.pdf
「【4】内定者をフォローする上での悩み」「【7】就職先を決める際に誰の影響を受けるか」
内定者への配慮が内定者辞退の防止・内定者フォローへ繋がることをお伝えしてまいりましたが、下記レポートでは就職先の決定にあたって最も大きく影響しているのは人事担当者であるとの結果が出ています。
就活生・内定者が最も接触する企業の人間といえば人事担当者ですので、企業の印象を決定づける要因もまた人事の皆さまになりますので細心の注意を払いつつ、内定者フォローを行いましょう。
その際、当たり前ですが、企業側には些細なことでも、社会人経験のない学生にとっては研修といえども不安要素が多いということを理解しておくことが大切です。
まとめ
- 内定者研修は内定フォローにおいて非常に重要なため、丁寧に対応を行うこと
- 内定者が気にする、「服装・髪色・髪型・靴・鞄」など身だしなみは先んじて伝えること
- メール返信に迷わせないよう、案内時は社会人としての作法がわかるページ等をあわせて伝える事も効果的
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