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破壊的イノベーション

2018年11月16日(金)更新

国際競争が激しさを増す中、従来の付加価値付与のビジネスモデルでは立ち行かなくなった日本企業が増えています。どの業界においても既存市場以外の新たな顧客をいかに取り込むかが鍵となります。今回は、業界や産業構造を劇的に変える破壊的イノベーションについてご紹介いたします。

破壊的イノベーションとは?

イノベーションモデルの一つとして注目されている破壊的イノベーションは、日本企業が得意としてきた持続的イノベーションとは異なる対極的なモデルです。破壊的イノベーションの意味と種類、持続的イノベーションとの違い、注目される背景をご紹介いたします。

破壊的イノベーションの意味とは?

破壊的イノベーションとは、米ハーバード・ビジネススクールのクレイトン・M・クリステンセン教授が提唱したイノベーションモデルの一つです。既存事業の秩序を破壊し、業界構造を劇的に変化させるイノベーションを指します。

この破壊的イノベーションは新たな技術革新によって、既存製品よりも低機能、低価格、小型化、ユーザビリティ(使い勝手)の高さを実現させます。性能を向上させる持続的イノベーションとは対極的なイノベーションモデルであり、大企業や優良企業が見過ごしやすい傾向にあると定義しています。この破壊的イノベーションは同業界内で起こるだけでなく、今まで関わりが少なかった業界から突然発生し、既存市場の秩序を混乱させ、既存顧客を奪い取る特徴もあります。また、破壊的イノベーションには「ローエンド型破壊的イノベーション」と「新市場型破壊的イノベーション」の2種類があり、それぞれ性質や特徴が異なります。

提唱者であるクレイトン・M・クリステンセン教授は、改革が難しいとされていた教育の分野でも、破壊的イノベーションの有効性を紹介しています。様々な問題を抱える現在の教育システムに、IT技術をはじめとしたテクノロジーを応用した破壊的イノベーションが紹介されています。

【参考】amazon 教育×破壊的イノベーション~教育現場を抜本的に変革する 著者: クレイトン・M・クリステンセン

破壊的イノベーションの種類と特徴とは?

破壊的イノベーションには、「ローエンド型破壊的イノベーション」と「新市場型破壊的イノベーション」の2種類があります。

■ローエンド型破壊的イノベーション