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トランザクティブメモリー

2018年11月14日(水)更新

「トランザクティブメモリー」とは組織学習に関する概念で、組織全体が同じ知識を記憶するのではなく、組織内の「誰が」「何を」知っているのかを把握する事です。今回は、トランザクティブメモリーについてご紹介します。

1.トランザクティブメモリーとは

それではまず、トランザクティブメモリーの意味についてご紹介します。

トランザクティブメモリーとは

トランザクティブメモリーとは、1980年代半ばにアメリカの社会心理学者ダニエル・ウェグナー氏が提唱した、「組織学習」に関する概念です。

この概念は、組織全体が同じ知識を記憶するのではなく、組織内の「誰が」「何を」知っているのかという情報を把握する事を重視する考え方です。つまり、「What」ではなく「Who knows what」が共有されている状態を指します。日本語では「交換記憶」「対人交流的記憶」とも訳されます。

組織学習とは

そもそも「組織学習」とは、個人が学習により成長するように、組織もまた新たな知識を習得する事で発展する、つまり「組織も学習すべき」という考え方に基づいた言葉です。

この組織学習力は、企業の維持可能な競争優位性とも言えるのではないか、という考え方も一般的となっています。現在では、この組織学習を効率的に行うためのグループウェアの開発や、組織内のスムーズな知識管理にも注目が集まっています。

2.通常みられる「組織内状況共有」との違い