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連載:第23回 IT・SaaSとの付き合い方

組織は崩壊、自分は限界。後悔した社長は○○をやめ、社員が辞めない組織を作った。

BizHint 編集部 2023年1月17日(火)掲載
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沖縄にある世界遺産「識名園」に、地域の自治体と共同で高級パン店をオープンさせ話題になった「いまいパン」。店主の今井陽介さんはフランスで修行した「ザ・職人」。小さな店からスタートし、現在は3店舗まで拡大しているものの、経営の混乱から廃業一歩手前まで行ったことも。周囲の助けで考え方を変え、苦労を重ねてITを使い、なんとか店を軌道に乗せました。職人から経営者へ。その過程にあった気付き、考え方と行動の変化を伺いました。

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いまいパン合同会社
店主 今井 陽介 さん

1976年三重県生まれ。高校卒業後に東京の製菓専門学校に入学し、パン職人の道を志す。銀座木村屋などで基礎を身につけた後、単身パリへ。28歳の時、現地のバゲット・コンクールで3位入賞。29歳の時にはマレーシアに渡り、日本式パン屋の開店事業に5年間携わる。2012年、妻の故郷の那覇市内に「ブーランジェリーパティスリー いまいパン」をオープン。2021年には、IT導入による経営改善が評価され「全国中小企業クラウド実践大賞/沖縄総合通信事務所賞」を受賞。現在、那覇市内に3店舗を展開する。


全員に「やめたほうがいい」と言われた

――2021年3月に、那覇市の世界遺産「識名園」に「王朝食パン 識名園」をオープン。高級食パンを発売されました。

今井陽介さん(以下、今井): コロナ禍ということもあり、オープン後1年間のうち8ヵ月は赤字でした。コロナ以前の識名園は、年間7万人の来場者がある人気スポット。それを前提に売上を予測していたので厳しかったですね。コロナで識名園が閉園した際には、お店だけ開けさせてもらったものの焼け石に水。2022年になってやっと盛り返してきました。

識名園の店舗は地域の自治会と協力して運営する、沖縄では初めての試み。売上の5%を識名園の環境整備に還元するのですが、赤字が続く中でも70万円ほど還元できました。

もともと識名園の店舗では、焼き菓子を中心としたお土産の販売を計画していました。うちは焼き菓子で那覇市長賞を5回、識名園を冠したお菓子は全国菓子大博覧会の最高賞も受賞していますので。

「観光地でお土産菓子」という王道を選んだはずだったのに…コロナ禍で観光客が来ないことが確定。次善策として食パンを販売することにしました。当時は高級食パンブームもありましたし、食パンなら地元のお客様にも提供できる。食パンの開発のために、オープンを1年遅らせました。

――撤退という選択肢はなかったのでしょうか?

今井: いろいろな方に相談したのですが、 ほとんどの方から「やめたほうがいい」と言われました。

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