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連載:第24回 中竹竜二さんが聞く【新しい組織・リーダー論】

【プロレスとラグビーから見えた勝てる組織】新日本プロレス・メイ社長とラグビー中竹さんが語る、ファンを作る「スポーツビジネス」

Logo markBizHint 編集部 2019年12月25日(水)掲載
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暗黒時代を経て6年間で売上を5倍に伸ばした新日本プロレス。社長兼CEOを務めるハロルド・ジョージ・メイさんに中竹竜二さんがその秘訣について聞きます。後半では、プロレスとラグビーから見えてきた勝てる組織についてと、どうファンとともに一体になるかが話題に登りました。そして、経営者が見据える「10年後の未来」についても聞いていきます。

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新日本プロレスリング株式会社 社長兼CEO ハロルド・ジョージ・メイさん

1963年オランダ生まれ、米ニューヨーク大学(NYU)修士課程修了。ハイネケン、ユニリーバ、サンスター、日本コカ・コーラ副社長、タカラトミー社長を経て現職。タカラトミーでは業績を字回復させた。6カ国語を話し、日系企業と外資系企業で30年働いてきたプロの経営者。新日本プロレスでは、自ら書く社長ブログ『ハロルドの部屋』も人気だ。 著書に『百戦錬磨 :セルリアンブルーのプロ経営者』(時事通信社) がある


新日本プロレス社長が求める熱いリーダー人財とは?後楽園ホールで開催した会社説明会に3万人以上が視聴

前編のまとめ

  • 暗黒時代を経てV字回復した新日本プロレス。興行以外のビジネスチャンスを大切にしたこと
  • 保守的な人たちを動かすにはコミュニケーションが大事。
  • 日本の経営者はあまり人を褒めない。もっと社員を褒めよう
  • プロレスで強化しているのはIPビジネス。独自性、ギャップ、意外性を武器に
  • 100%でも愛は伝わらない。200%以上。みなぎるほどの熱量で語ろう

中竹竜二さん(以下、中竹): 2019年のラグビーW杯を通じて、改めて思ったのが競技に対する愛情と尊敬です。ラグビーフットボールの協会スタッフ、各国の選手たちが抱く、ラグビーへの愛が本当に深いのです。戦った各国の選手も試合が終われば同じ仲間という気持ちが強いのです。これはほかのスポーツにはない実にいい文化だと改めて思い、こうした姿勢をもっと広めていきたいと思いました。前回、メイさんから聞いた「伝えたいことは、みなぎるほどの熱量をもって語ろう」というお話は元気をもらいました。

ハロルド・ジョージ・メイさん(以下、メイ): ええ、愛を伝えるのは難しいので、200%以上の熱量で語らないといけません。ただですね、実は愛だけでは十分ではない場面もあります。継続的な活動を前提としているのであれば、スポーツもビジネスとしても成り立たないといけないですよね。こうした考え方をもって取り組めるかどうか。バランスこそが求められています。

3万人が視聴する後楽園ホールでの会社説明会

中竹: 社員にもそうした資質が必要ですか?

メイ: ええ。新日本プロレスでは、2019年3月、後楽園ホールで採用説明会を実施しました。会場には500人が来場してくれました。また、「新日本プロレスワールド」で無料配信したら約5000人が閲覧してくれました。さらにYouTubeでも配信したら、約25000人、合計3万人が見てくれました。

中竹: 会社の説明会に3万人ですか。すごいですね。

メイ: ただ、会社の経営戦略ばかり説明していても、視聴者は面白くないので、職場の雰囲気を紹介しました。例えば、駅から直結しているので雨に濡れずに通えますよ、とか、周囲には飲食店が多いですよとか、選手にも会えますよとか……。

中竹: ファンは喜びそうですね。

メイ: この仕事の楽しさだけでなく現実もお伝えしています。どんな組織でも厳しい側面はあるし、理想とはかけ離れた矛盾もあります。現実は現実として受け止め「では、どうやってイニシアチブをとっていくのか」「自分で仕事をつくっていくのか」と考えて働いてほしいのです。それでも、 純粋にファンの人は仕事をする前に、理想とは違う現実に幻滅し嫌になってしまうケースが少なくない のです。

社長だけが、仕事の時間軸が違います

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