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連載:第28回 中竹竜二さんが聞く【新しい組織・リーダー論】

「自分が“ときめかない”仕事は断ってもいい」という風土を作りたい

Logo markBizHint 編集部 2020年2月4日(火)掲載
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株式会社ガイアックス社長の上田祐司さんと中竹竜二さんによる対談。ガイアックスでは組織の活力を高めるために規制をできる限り排除していると言いますが、後半ではなぜ上田さんがそんな組織を作ろうと思ったのかについて迫ります。そして、シェアリングエコノミー時代における『GIVE & TAKE』(三笠書房刊)と、ギバーとテイカーの在り方についても議論が進みました。

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株式会社ガイアックス
創業者・代表執行役社長 上田祐司さん

1997年、同志社大学経済学部卒業後。1999年、24歳で株式会社ガイアックスを設立。2005年にセントレックスに上場。一般社団法人シェアリングエコノミー協会代表理事を務める。


前回のまとめ

  • 組織の活力・爆発力を高めるためには、規制をできるかぎり排除。やりたいことを支援する会社にした結果、「新卒社員が退職した際、6割が起業している」
  • プロジェクト単位で、社内外から人を集め、仕事をし、終われば解散する「ギグエコノミー」が誕生。これに対応するには、従業員、非従業員に分け隔てなく、同じ環境を提供する必要がある。
  • いったん走り始めた以上、走り続ける方が安全

中竹竜二さん(以下、中竹): 「組織にいる人は不要な仕事を始める」と言います。自分が担当すべき仕事、自分がやりたい仕事ではなく、周囲に評価されるかどうかを気にして、見栄えのいいことを始める、という意味です。

前回、「会社が規制ばかりつくると、社員のやる気を削ぐ」という話がありましたが、組織内だけで通用する評価なども、本来のやりたい仕事を遠ざけ、やる気を削ぐ原因になりますね。

自分が“ときめかない”仕事はしなくてもいい

上田祐司さん(以下、上田): 僕、会社が邪魔な存在になることが嫌なのです。

極端な言い方ですが、 自分がときめかない仕事はもうしなくていい 、と思っています。海外でも話題の近藤麻理恵(こんまり)さんの『人生がときめく片付けの魔法』(サンマーク出版刊)あのメソッドで、自分の仕事を決めていくのです。

中竹: お、spark joyですね

上田: こんまりメソッドって、一言でいえば整頓整理の方法。「捨てるもの、残すものを判断する時、まず手にもって自分がときめくか、ときめかないかで決めればいい」と提唱しています。そこで、リーダーから頼まれた仕事も「俺、その仕事、ときめかないのでやりたくないっス」と断ってOK。今後は、そういう文化を作りたいと思っています。

中竹: そうなると、リーダーとしてはタイヘンですね。リーダーは常に、魅力を感じる仕事を掲げ共感を得ていかないとならない。

上田: 余談になりますが、最近流行りの「オンラインサロン」って面白いですよね。会員は 月額3000円とか1万円を払って、主宰者の「プロジェクト」にも協力しているのです。僕たち、社員にお金を払っている時点で負けているのです(笑)。決して、給料払いたくないわけじゃないのですが(笑)、サロンの主宰者ぐらいの情熱、熱量を持ってないと勝てないのです。

中竹: これまで企業を分析する時パフォーマンスばかりに注目してきましたが、「社員がときめいているか」の視点で分析していくことで、根本的な原因が浮き彫りになりそうですね。

上田: 組織についてはかなり勉強しながらやってきました。確かに8年前、中竹さんにレクチャーしていただいたこともありましたね。

「リーダーは部下をほめなくてもいい」「上司が部下を一方的に、良くやったと評価する関係ではなく、お互いに感想・レビューし合う関係が望ましい」「 チームの仲が良いかどうかは関係ない。雰囲気がギスギスしていても切磋琢磨できる関係があればいい」などなど、常識とは真逆のことばかりで、その後の経営のヒントになったことも多いですよ。

区別すること、差別すること、境界をつくることは無駄

バックナンバー (28)

中竹竜二さんが聞く【新しい組織・リーダー論】

  1. 第28回 「自分が“ときめかない”仕事は断ってもいい」という風土を作りたい
  2. 第27回 シェアリングエコノミー時代、企業の役割は「従業員のライフプラン」を支援すること
  3. 第26回 ミスを「恥」と考える日本人 あなたは「自分の失敗」をネタにスタッフを指導できますか?
  4. 第25回 世界の料理人たちが集まり働く東京の「ミシュラン二つ星」レストラン 週休3日制を実現するプロフェッショナル・チームの作り方
  5. 第24回 【プロレスとラグビーから見えた勝てる組織】新日本プロレス・メイ社長とラグビー中竹さんが語る、ファンを作る「スポーツビジネス」
  6. 第23回 売上5倍の復活劇、新日本プロレスが狙ったのは女性とファミリー層!?
  7. 第22回 自律型組織はタイヘン。自由闊達に動けるのは一生懸命話し合っているから【影山知明・クルミドコーヒー、胡桃堂喫茶店 店主(後編)】
  8. 第21回 「クルマではなく、植物を育てるように人に向き合う」逆三角形(▽)型の組織づくり 【影山知明・クルミドコーヒー、胡桃堂喫茶店 店主(前編)】
  9. 第20回 代ゼミ・高宮共同代表と語る「潜在的な能力を引き出す方法とは」
  10. 第19回 代ゼミ・高宮共同代表が語る、「教育改革」で本当に身につけたい力とは?
  11. 第18回 「自分とは違う見方を知ること」が世界を広げる【医療法人社団悠翔会理事長・佐々木淳さん】
  12. 第17回 専門家たちを集い、患者・家族を救う――在宅医療は究極のチームビルディング【医療法人社団悠翔会理事長・佐々木淳さん】
  13. 第16回 人を「やる気」にさせることは難しいが、「やる気」にさせる機会づくりはできる【森下仁丹・駒村社長】
  14. 第15回 脳みそパッカ~ン!グループでアイデアを生み出そう ヌーラボ・橋本正徳社長が語る「“ゆるふわ”自律型組織の作り方」
  15. 第14回 「サービスはワールドワイド、開発はホラクラシー」 ヌーラボ・橋本正徳社長が語る「“ゆるふわ”自律型組織の作り方」
  16. 第13回 目先の損得は判断を誤る、長期的な視点こそが正解に辿り着ける レオス・キャピタルワークス藤野社長のマネジメント術
  17. 第12回 「この会社では自由になんでもやっていいよ」究極の放任主義でもプロが育つ! レオス・キャピタルワークス藤野社長のマネジメント術
  18. 第11回 「強いチームは、試合の結果よりも選手の戦う姿勢を評価する」 千葉ジェッツ島田社長がたどり着いたトップチームの作り方
  19. 第10回 「活動理念」をつくったから、クラブは強くなりました 千葉ジェッツ島田慎二社長が語る「トップチームの作り方」
  20. 第9回 「成長したい」という若者、「挑戦する」中間管理職を支援。小田急電鉄の星野社長が問いかける「働き方改革」 
  21. 第8回 あなたはワクワクしていますか? 小田急電鉄の星野社長が問い掛ける「働き方改革」
  22. 第7回 ファミリーマート・澤田社長 先輩たちから学んだ「冷静な合理性」と「熱い情熱」
  23. 第6回 ファミリーマート・澤田社長が考える「リーダーの2つの仕事」
  24. 第5回 日本人が本番に弱いワケ メガネスーパー社長と語る「リーダー論」
  25. 第4回 再生請負人・メガネスーパー社長が語る “負け癖”がついている社員たちを蘇らせる方法
  26. 第3回 パナソニック「粘り強く諦めない」文化を大事に-スポーツもビジネスも失敗から学び続ける姿勢がある人は強い
  27. 第2回 「敗戦」を経験し「自前主義」「完璧主義」を捨てたパナソニック-イノベーションを巻き起こすため技術トップが決断した3つのこと
  28. 第1回 強い組織をつくるために今求められる、新しいリーダーシップとは【日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクター/株式会社チームボックス中竹竜二さん】

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