辞令
2019年12月16日(月)更新
辞令とは、人事異動などの際に該当従業員に交付するものですが、法的に義務があるものではないため、会社の慣例で作成していることが多いと言えます。しかしながら、転居を伴う異動の辞令などで手順を誤ると、該当従業員との間でトラブルになることもあるため、経営者、人事担当者においては、辞令の意味、交付までの手順を理解しておくことが必要です。
~この記事でわかること~
- 辞令の種類と、主な辞令の書式例
- 内示・発令~辞令交付までの流れ
- 出向・配置転換における辞令のトラブル例と対策法
辞令とは
辞令とは、会社が該当従業員の採用を認めたり、所属部署や役職の変更などを命じる書類のことを言います。辞令には数多くの種類があり、会社組織を運営していくうえで、重要な意味を持っています。
辞令の種類
辞令は、従業員採用時のものをはじめ、所属部署、役職、給与などについて変更を行う都度、発行が必要になります。
主な辞令としては、次のようなものが挙げられます。
- 採用辞令
- 退職辞令
- 配置転換・転勤辞令
- 出向辞令、転籍辞令
- 昇進・昇格辞令、降格辞令
- 昇給辞令、降給(減給)辞令
- 休職辞令、復職辞令
- 出張辞令
辞令は命令文書としての交付が一般的
辞令は、会社から従業員に対する業務上の命令行為であるため、組織的に従業員をコントロールしていくうえで重要な意味を持っています。