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固定残業代

2020年2月5日(水)更新

固定残業代とは、毎月定額で支払われる残業代のことで、「みなし残業代」「定額残業代」とも呼ばれます。通常の残業代は、実際の残業時間に連動して毎月の額が変わります。しかし必要事項を定め的確な運用を行うことで、残業代を固定の額で支払うことが認められています。ここでは、固定残業代のしくみと導入メリット、不適切な運用を行った場合のリスク、適切な運用方法や導入ステップ、さらには、違法になる運用のケースまで幅広くご紹介します。

固定残業代とは 

固定残業代とは、あらかじめ一定の時間外労働や深夜労働等を想定し、その労働に対する割増賃金を、毎月固定の額で支払うものです。「定額残業代」「みなし残業代」とも呼ばれます。

固定残業代のしくみ

本来、残業手当は「5時間残業したら5時間分」など、給与支給の都度、計算して支払うものです。そのため、残業手当の額はその残業時間に連動して毎月変わります。休日労働や深夜労働についても同様です。

しかし一定時間の時間外労働や休日労働、深夜労働を見込んで、例えば「40時間分の時間外労働手当」「10時間分の深夜労働手当」というように、毎月定額で支払うことが認められています。これが「固定残業代」です。

固定残業代には、次の形態がみられます。

  1. 組込型…固定残業代を別手当とせず、基本給などの中に組み込むもの
  2. 手当型…固定残業代を、「時間外手当」「業務手当」などの独立した定額手当として支給するもの

固定残業代のメリット

現実問題として、固定残業代導入の目的が「人件費の増大の抑制」という企業は数多くあります。