連載:第49回 組織作り その要諦
ダメ組織には"○○できる人"がいない。売上2倍&求職者急増企業の「福島が笑えば、世界が笑う」経営論
従業員70人の福島の小さな企業・株式会社アポロガスに、日本各地の優秀な学生が就職を希望して集まってくる。理由は「この会社に入れば、自分が成長できる」と信じられるからだ。2007年に篠木雄司さんが社長に就任してから、経済産業省の「おもてなし経営企業選」、中小企業庁の「がんばる中小企業300社」、日経トップリーダーの「人づくり大賞 優秀賞」、「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」など各賞を総なめした秘密は、年間150もの研修による人づくり。スタンフォード大の理論を活かしたシステムというが、その実態はラジオDJや饅頭の食べ方を考える…などユニークなものばかり。一体これらの研修のどこに成長を促す秘訣があるのだろうか?型にこだわらないその研修スタイルに迫ります。
気持ちが先行してしまい、プレス用?に撮影してしまった宇宙飛行士の写真
株式会社アポロガス会長 生き方のインフラ教育研究所所長 福島市教育委員 JAXA宇宙飛行士チャレンジャー
篠木雄司さん
大学卒業後は福島の地銀に就職。1993年株式会社アポロガスへ就職し、2002年から代表取締役社長、2019年より会長職。社長時代「ラジオDJ研修」や「饅頭の新しい食べ方を企画する研修」などユニークな研修を100個以上生み出す。その研修内容がスタンフォード大学の最新キャリア理論(計画的偶発性理論)に基づいていることにより、一躍、人材育成で有名な企業に。著書に『世界最先端の社員教育』(あさ出版)がある。
企業にとっての最強の経営戦略は人づくり 崖っぷちに立たせても、そこから落とさないのもポイント
――篠木さんが社長時代、人材育成に力を入れた理由を教えてください。
篠木雄司さん(以下、篠木): 以前、ニューヨークタイムズの「60%の子どもたちは、今は存在していない仕事に将来就くことになるだろう」という記事を読んで、AIやロボットの時代に人間だからできる仕事について考えるようになりました。
現在、地球上に存在しない事業領域への準備をする。経営者としてとても大事だけれど、そう簡単にできることではありません。では何ならできるのかを考えた時、いい人材を採用し、育てていくことしかないと思ったのです。そのときから「最大の経営戦略は人材育成」だと考えるようになりました。
思い返せば、私が新卒で入った銀行員時代、支店長とこんなやりとりがありました。「銀行の商品は何だと思うか」という質問に、私は「お金ですか?」と答えたのですが、
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