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連載:第5回 組織改革 その根幹

新卒が集まる組織を作った2つの原理原則。貴社の社員は「仕事が楽しい」と言えますか?

BizHint 編集部 2025年6月30日(月)掲載
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食品香料・原材料の製造販売を手がけるコーケンフード&フレーバー株式会社。最近では社員自ら「仕事が楽しい」と話し、新卒応募者数は前年比3倍となるなど、エンゲージメントの高さ、組織の雰囲気の良さで定評があります。しかしほんの2年前までは、社内での口論が絶えず、離職者も続出。多くの社員が疲弊していました。この変化の前後、それぞれの要因を探ると、どちらも「リーダーの思考」に行き着きます。何が組織に変化をもたらしたのか?同社・中島愼弥社長に話を伺うと、大きな気付きを得た「2つの原理原則」がありました。

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2つの原理原則を知らなければ、今も怒りに憑りつかれたままだった

――貴社は最近、新卒採用の応募者数が劇的に増加したとのこと。

中島愼弥さん(以下、中島): ありがたいことに、 2025年の新卒採用では90名以上もの応募をいただきました。前年は30数名でしたので3倍ほどになりますね。

会社説明会後のアンケートの回答も以前とはまったく違っていて、「社長の話が良かった。印象に残った」と書いてくれるんです。恥ずかしながら、以前はそんなコメントはほとんどありませんでした。

就活生に向けた私の話は、以前に比べ大きく内容が変わりました。その背景には「社内の雰囲気がとても良くなったこと」があります。会社全体の空気感の変化が、私の話を通じて就活生にも伝わっているのだと思います。

最近、社員と一緒に車で帰宅することがあるのですが、 社員から「会社、面白いですよね」とか「最近、仕事が楽しいです」という声をたびたび聞きます。 それを聞いた私としても、とてもうれしい気持ちになりますね。

――雰囲気の良さが伝わってきます。そのような組織を作るには、長年の積み上げがあったのではないでしょうか?

中島: いえいえ。 実はこの2年ほどで、急速に組織の雰囲気が好転したんです。 「仕事が楽しい」といった類の社員の言葉は、以前であれば絶対に耳にすることはできませんでした。さらに言えば、そのような言葉の価値にすら、私は気付いていなかったのです。

以前の私は「勝つことでしか評価されない」「自分こそが正解」「怒りこそが力の根源」といった思考に憑りつかれていました。

そのような極端な思考に至った経緯は、私の人生においては必然だった部分も多分にあります。しかし成果を求められる立場、組織を預かる立場の方であれば、きっと誰しも似たようなことは起こり得るとも思います。

私は幸運なことに「それではいけない」と思い知り、 また2つの原理原則を知ったことで、180度変わることができました。それらがなければ、前述のような社員の言葉は聞くことがなかったですし、今も「怒りを力に」といった思考に憑りつかれたままだったかもしれません。

――以前の状況と、2つの原理原則について伺えますか?

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