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連載:第3回 悩める管理職の方へ「マネジメントのススメ」

「研修」だけで組織は変わらない。経営者が持つべき “見極め力”と社員の成長を妨げる3つの要因

BizHint 編集部 2022年12月14日(水)掲載
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新入社員研修や管理職研修など、当たり前のように実施している研修。しかし、時間と費用をかけて行ったその研修、本当に効果が出ていますか?「毎年やっているからなんとなく…」という企業の方も意外と多いのでは?今回は「研修へのアンチテーゼ」として、株式会社クエスチョンサークル代表取締役の宮本寿さんに、研修を実施しても効果を感じられない組織の特徴と、社員の成長に繋がらない3つの原因、そして経営者や企業に求められる“見極め力”について語っていただきました。

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株式会社クエスチョンサークル
代表取締役 宮本 寿さん

大学卒業後、株式会社学生援護会(現パーソルキャリア)に入社。求人広告の提案営業などに従事した後、株式会社リンクアンドモチベーションにて主に成長ベンチャー企業の組織開発支援を、株式会社グロービスでは大手企業の人材育成設計などに従事。その後株式会社メロスパートナーズを設立し、ベンチャー企業の組織開発プロジェクトや経営・マネジメントへのアクションラーニングコーチとして活動。2019年に株式会社クエスチョンサークルを設立。現在は「クエスチョン思考」と称した思考法の体系化や普及を通じて、クライアント企業の組織開発やビジネスリーダーの支援型リーダーシップ開発を支援している。


多くの企業は組織の問題を「とりあえず管理職研修」で対応しがち

――宮本さんは現在、「問い」を用いたアプローチで組織づくりの支援を行う会社、クエスチョンサークルの代表を務められていますが、もともとは研修会社で働いていたそうですね。そのときに「研修」について考えることがあったのだとか。

宮本 寿さん(以下、宮本): そうですね。私は以前、研修会社にて企業に対し研修を提案する営業をしていたのですが、大きく分けて2つのモヤモヤを抱えていました。

当時を振り返ると、私は顧客の課題を把握せず「管理職研修」ばかり提案していた気がします。特に大手企業は、昇進・昇格によってプレイヤーからマネージャー層になる人が定期的に発生します。企業からのニーズも的確ですし、ある意味研修会社としては提案しやすい商品なんです。

提案される企業側も「毎年やっているし……」といったように、提案する私も、される企業側も、“本当の組織課題”がどこにあるのか、それに対してどのようにアプローチすべきかを見極めず、「とりあえず管理職研修を実施する」というような風潮が少なからずあった気がしています。

マネージャー層は組織の中で、プレイヤーたちと経営層をつなぐ連結ピンとなる、重要なポジションです。だからこそ、 組織がうまくいっていないときに「マネジメントに課題がある」となりがち です。一方、マネージャーたちも「また研修か」と人事や経営に対して不信感を抱いていることがあります。このような状態では、研修をいくらやっても組織はよくなりません。

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