連載:第16回 経営・SaaSイベントレポート2022
部下の話を「聞く」だけでは不十分。1on1でも使える“〇〇フィードバック”で部下は伸びる
部下との1on1では、話を聴くことはもちろん、適切なフィードバックが求められます。しかし「フィードバックしたけど部下の反応が悪かった」「全然改善してくれない」といった悩みを持たれている方もいるのではないでしょうか?時代の変化により、求められるフィードバックが変わってきています。管理職や上司の方はまずそこを認識するのが第一歩です。エール株式会社代表取締役の櫻井将さんに、部下の成長に繋がる1on1に必要な8つのスキルと、「フィードバック」のポイントについて語っていただきました。
新卒でワークスアプリケーションズに入社、新規営業にて社長賞を受賞。その後プロジェクトマネジメント会社のGCストーリーに入社。両社ともにGPTW「働きがいのある会社」ランキングにてベストカンパニーを受賞。現在はオンライン1on1サービス「YeLL」を運営するエール株式会社の代表を務め、慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科にて「働く人の幸せ」と「組織の生産性」の両立についての研究を行う。
慶應義塾大学経済学部卒、米ペンシルバニア大ウォートン校MBA、ジョンズ・ホプキンス大国際関係論修士。日本長期信用銀行、マッキンゼー、ノバルティス、ネスレを経て、2008年10月にほぼ日(旧・東京糸井重里事務所)に入社。同年12月から2018年11月まで同社取締役CFO。1年間のジョブレス期間を経てエール株式会社の取締役に就任。『LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる』『ALLIANCE アライアンス ―― 人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用』監訳。
「聴く」と「聞く」の違い、答えられますか?1on1に必要な8つのスキル
櫻井将さん(以下、櫻井): 今回は、メンバーの成長につながる効果的な「フィードバック」と「聴く」スキルについてお伝えします。昨今、聴くことが大事だというのは分かっていても、そこからのフィードバックはどうしたらいいのか分からずに悩んでいる管理職の方が非常に多いと感じています。
適切な「フィードバック」と「聴く」を両立するのは簡単ではありません。この2つを両立させるために、まず「フィードバック」の定義と「聴く」の課題を整理するところからお話しします。
フィードバックの定義は、 相手の目標達成に向けた行動に対する評価や改善点を伝え、修正を促す。目標達成に向けてのアクションの軌道修正や動機付けについて、口頭もしくは文章を用いて行われる教育や指摘、評価をしていくこと です。
自己分析を行う際に使用する心理学モデルのひとつである「ジョハリの窓」で例えると、他者(上司)が知っていて本人(部下)が知らない「盲点の窓」について指摘するのがフィードバックです。そして、本人(部下)は知っているけど他者(上司)が知らない「秘密の窓」を聴き、仕事以外のプライベートの話もするくらい心を開く、あるいは互いに話すことで「ああ、そうかもね」と2人で「未知の窓」に気づいていくのが理想的な関係だと考えます。
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