連載:第15回 経営・SaaSイベントレポート2022
【JT・バンダイナムコエンターテインメント】2社の人事部長から学ぶ、管理職の成長に欠かせない3つのポイント
会社の成長のカギとなる「管理職」。貴方の会社はどれだけ管理職の成長に本気で向き合えていますか?管理職が経営とメンバーを繋ぐ立場として会社の方向性をよく理解し、それを現場の行動に落とし込むことが組織の実行力を高めるポイントになります。今回は管理職育成の取り組みと目指す姿について、株式会社リンクアンドモチベーション 宮澤 優里さんがモデレーターとなり、日本たばこ産業株式会社人事部長の山浦淳一さんと、株式会社バンダイナムコエンターテインメント人事部ゼネラルマネージャーの町田結城さんに語っていただきました。
JTに入社後、飲料事業、食品事業、本社経営企画部などを経て、2018年にグループ会社の富士食品工業株式会社へ取締役執行役員企画管理担当として赴任。2022年から現職、経営や事業戦略と人事をより密接に紐づけ、人事の観点からJTグループの経営戦略実現を担う。
1999年ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)入社。20年以上に渡り人事領域に従事。2021年に国家資格キャリアコンサルタントを取得。社員個人のキャリアにも寄り添うほか、2022年から株式会社ジェイ・ブロード非常勤取締役も務める。
2008年に入社後、大手企業向けの組織人事コンサルティング業務に一貫して従事し、ビジョン浸透・風土変革・育成に携わる。コンサルティング部隊のマネジャーを経て、現在は東日本大手企業向けの組織変革・人材育成領域の責任者を務める。
JTグループのテーマは「個の自立・自律」。「役割の理解」「内省の定着」を軸に、管理職の成長を促す
山浦 淳一さん(以下、山浦): JTグループは、たばこ事業をはじめ医薬事業、加工食品事業など、さまざまな活動を展開している企業です。世界各地で70以上の国と地域に拠点があり、現在は5万人以上の従業員が働いています。
2021年度のグループ全体の売上は2兆3,248億円。売上の内訳は国内のたばこ事業が24.1%、海外たばこ事業が66.1%、医薬事業が3.5%、加工食品事業が6.3%と、海外たばこ事業が売上全体の過半数を超えている状況です。
一方で、当社を取り巻く経営環境は決して良好とは言えません。法改正や増税などの環境変化、紙巻きたばこ市場の縮小など、さまざまな影響を受けています。こういったなかでお客様に選ばれ続ける企業であるために、 個の「自立」と「自律」を高めつつ、組織の多様化を推進し、Try&Challengeを続けられる風土の醸成 が重要です。
具体的には、従来のある程度先が読める事業環境における、同質性を最大化させ、それを武器に企業価値を向上していくアプローチから、最小化した同質性を核に、多様な個性を尊重する組織へ進化していくことだと考えています。
このような組織を実現するため、マネジメントの在るべき姿を以下のように定義しました。
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