連載:第21回 経営・SaaSイベントレポート2022
岐阜の下請け企業が年商60億超えの企業グループへ。成長の裏側には何があったのか
市場縮小や人手不足といった大きな課題に、地方企業や中小企業はどう立ち向かっていくべきなのでしょうか。岐阜に本社を構えるメイホーホールディングスは、社員8名の下請け企業から、30年で全国17社・987名、年商60億超えの企業グループへと、確かな成長を遂げています。その成長を後押しした“ある戦略”と、同社が大切にする経営方針について、同社代表取締社長である尾松豪紀さんに伺いました。
1992年(株)メイホーエンジニアリングに入社。当時は社員8名の下請企業であった。2001年代表取締役就任、2021年には東証マザーズ(現グロース)・名証セントレックス(現ネクスト)に上場。現在は全国17社・987名の企業グループへと成長。その背景にはM&A戦略があった。地域を支える中小企業と連携し、「地域企業支援プラットフォーム」を通じてグループ入りした企業の稼ぐ力を強化するなど、地域のサポーター企業を育成している。
17のグループ企業を持つ岐阜の会社。2015年から7年で売上4倍に
メイホーホールディングスは岐阜に本社を構え、17のグループ企業から成る持株会社です。建設関連サービス事業、建設事業、人財関連サービス事業、介護事業の4事業を柱として運営しています。
当社は2006年以降18社ものM&Aを実施し、「実業」を営んで地域のサポーター企業を結ぶ全国ネットワークを築き、地域社会を共に支えていく集団となりました。18社もの企業に参加していただけたのは、メイホーホールディングスのグループミッションであり存在目的である「全従業員の幸せを追求すること」に共感していただけたからだと考えています。
全従業員の幸せを追求するために必要なのは「潰れないこと」。しかし、皆さんもお分かりかと思いますが 「会社が永続的に発展し続けるようにして、全従業員の幸せを追求すること」は簡単ではありません。 普通に経営していたのでは、なかなか実現できないのではないでしょうか。
日本経済そのものが発展していくのであれば、比例してすべての会社が成長していきますが、実際にはどんどん市場は縮小しています。限られていく市場で点の取り合いをしていくわけですから、 成長できる企業は少数派 でしょう。そして、どうしても大手企業がたくさんの点を持っていく、強い企業になっているように感じています。ここに手を打たないと、バブル崩壊後から続いている閉塞感は打破できません。
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