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連載:第17回 躍進する企業の転換点

骨腫瘍・手術と戦いながら。2.8億の借金をして会社を買い、売上6億から42億にした社長の話

BizHint 編集部 2022年9月28日(水)掲載
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2021年に「勇気ある経営大賞」の大賞を受賞した三輪書店。リハビリテーションなどの刊行物から始まり、訪問看護・リハビリテーション事業に進出して成長を続けています。同社の社員だった青山智氏は2005年に創業者から株式を取得(MBO)してオーナー社長となりますが、同時に多額の借金と債務保証を抱えます。そしてそのタイミングで、重病の骨腫瘍が発覚。度重なる手術や肺転移など、一時は死を覚悟しながら経営の舵を取っていきます。縮小が進む既存事業から、新たなパートナーと手を組み新市場へチャレンジ。今やグループ売上42億円(2022年7月現在)にまで成長。その間の取り組みについて伺いました。

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三輪書店代表取締役社長/東京リハビリテーションサービス代表取締役社長
青山 智(あおやま さとし)さん 

1961年東京都生まれ。和光大学人文学部中退。85年ミカド写真製版入社。88年三輪書店入社。96年取締役、2004年社長。05年にMBOを行い、オーナー社長となる。10年訪問看護・リハビリテーションを行う子会社、東京リハビリテーションサービスを設立し、代表取締役社長兼務。2021年度「勇気ある経営大賞」大賞受賞。


医学系の辣腕編集者が創業した出版社

――リハビリテーション関係などの医学系出版をベースに、現在は訪問看護・リハビリテーション事業へ進出し、グループ運営に成功されています。まず、会社の歩みから教えてください。

青山 智さん(以下、青山): 三輪書店は1987年に三輪敏という編集者が創業しました。医学書最大手の医学書院時代に、「理学療法と作業療法」の編集に携わっているなかで、地域リハビリテーションを推進していきたいとの思いを強くし、会社を興したのです。リハビリテーション医学は、予防医学、治療医学とは違う第3の医学と言われますが、この分野を最初から志向してやってきました。

主な発行物としては、創業当初から定期刊行している2つの雑誌があります。リハビリテーション関係者を対象にした「作業療法ジャーナル」と、整形外科・脳神経外科・神経内科・リハビリテーション科などの分野にまたがる「脊椎脊髄ジャーナル」です。研修医向けの書籍なども手がけています。また、年に2回行う作業療法士と理学療法士の国家試験の模試も、大きな収益の柱になりました。

三輪書店の基幹の定期刊行物、「作業療法ジャーナル」と「脊椎脊髄ジャーナル」。

――青山社長の入社の経緯は?

青山: もともと写真製版会社に勤めていて、三輪書店の宣伝用印刷物を担当していました。三輪書店が創業間もない時期で編集できる人を探しているから、と誘われました。作家志望があり「医学書だけではなく大江健三郎さんの本も出す」と言われ飛び込んだのです。大江さんも共著者となった対談本『自立と共生を語る 障害者・高齢者と家族・社会』を、その後出すことができました。

――その後、三輪書店の社長に就任されます。

青山: 創業者が体調を崩してしまい、誰が社長をやるのか?と社内が混乱しました。社員は10名ほどで、その半数が取締役という構成。私も取締役の一人でした。なかなか後継者が決まらず、M&Aで会社を売却する話もありましたが、結局、創業者が外部から後任の社長を招きました。

しかしその後、4人の役員が辞めてしまい、ついには後任の社長も2年で退任することになりました。そこで、 その時に役員として残っていた私に「社長をやらないか?」とお鉢が回ってきた のです。

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