close

はじめての方はご登録ください(無料)

メニュー

BizHint について

カテゴリ

最新情報はニュースレター・SNSで配信中

連載:第18回 躍進する企業の転換点

社長の限界が会社の限界だった。行き詰まりかけた経営からV字成長。突破口は「女性も活躍できる組織づくり」

BizHint 編集部 2022年10月3日(月)掲載
メインビジュアル

「誰もが活躍できる組織を作りたい」と、静岡県浜松市で創業した株式会社NOKIOO(ノキオ)。しかし、数年たっても会社のブレイクスルーは感じられず組織も売上も伸び悩み……。同社の小川健三社長は「経営者としての器の限界」に気付き、経営を学び直します。そこから“脱下請け宣言”をはじめ大きく経営方針を見直すも、新規事業はなかなか軌道に乗らず、メンバーの入れ替わりもあり苦しい時期が続いたそうです。そこから抜け出す転機になったのは「女性活躍」。今では全国各地から優秀な人材が集まり、自社の経験をもとに事業を推進、成長を続けています。同社の歩みからは、中小企業が本当に目指すべき女性活躍の姿についてのヒントが見えてきました。

メインビジュアル

株式会社NOKIOO
代表取締役 小川 健三さん

1977年静岡県生まれ。2001年神戸大学を卒業後、日本電気株式会社にて官庁向けシステム構築・運用に対するシステムソリューション営業に携わる。2006年に静岡・浜松にUターン後、IT系・WEB系企業にてERPシステム導入コンサルティング、中堅・中小企業のITマーケティング支援に従事。2011年株式会社NOKIOOを創業する。「地方×IT×女性」「次世代の人材づくり」をテーマに、地方から成長するベンチャー企業づくりにチャレンジ。


志をもって起業するも、組織も売上も伸び悩み…。自分と会社の限界を感じる

――まずは、NOKIOO創業の経緯を教えていただけますか?

小川 健三 さん(以下、小川): 私は新卒で日本電気株式会社(NEC)に入社したのですが、数年働くうちに、大きな組織の中で自分の仕事がどんな提供価値につながっているのか見えづらいことに課題を抱えるようになっていました。そこで、より自身の価値を発揮できる仕事をしたいと、地元である静岡県浜松市に戻ってきました。

浜松のIT企業にも転職してみたんですが、思い描くような仕事・働き方は実現できず…。であれば、自分で新しい事業や組織・チームを作るしかない。そう決意し、2011年に設立したのが株式会社NOKIOOです。

当社はWebの受託開発の企業として創業しました。主に大企業を中心にシステム開発の後工程を請け負うといった業務です。これらは、仕様書にあわせたシステムを納期までに形にする仕事のため、お客様の希望や納期が最優先となります。そのため、納期に間に合わせるため長時間労働も仕方ないのは暗黙の了解でしたし、メンバーは皆「指示されたことを確実にこなす」という考え方で仕事をしていたと思います。

しかしIT業界では一般的に、このような環境で数年働くと、より活躍できる・自分の力を発揮できる場所を求め、転職を考える人が多くなる傾向があります。当社ももれなく同じ状況で、入社しては退職の繰り返しで従業員数は伸び悩みました。

また、当時のビジネスモデルは案件受注型でしたので、組織全体のスキルが向上していかない限り、売上が爆発的に増えることはありません。しかし、人材が定着しないこともあり、スキルの向上が難しい。組織の規模も売上も伸び悩み、創業から3年以上経っても、当社がブレイクスルーできる雰囲気を感じられませんでした。

さらに、お客様のビジネス上の課題をともに解決する「共創的パートナー」の位置づけを取れていなかったため、取引先との関係性において社内が疲弊してしまい、メンバーはだんだん覇気がなくなっていきました。同時に「これからNOKIOOは本当に発展していくんですか?」と無言の問いを投げかけられている気がしていて…。

「社長の器以上に会社は大きくならない」 という言葉の意味を、このとき痛感しました。経営者としての限界を感じましたし、当社が今より大きくなるためには、社長である自分の器を大きくしていかないといけないのだ、と。

――そこで、行動に移したわけですね。実際にどのようなことを行ったのでしょうか?

小川: そもそも経営学を体系的に学んだことがないことに気付き、日本最大のMBAコミュニティを持つグロービス経営大学院に通うことにしました。ここでは様々な経営の知識はもちろん、たくさんの起業家・経営者と出会い、話をする機会に恵まれたことが経験値となりました。

中でも大きな収穫としては、経営スタイルを見直すことができたこと。今までどちらかというと「今はお金がこれだけ、メンバーは何名でこういうスキルを持っている。では、今自分たちのできることはこれだよね」というような “リソースベース” で戦略を考えていました。しかし、グロービスでリソースベースと真逆の経営スタイルに出会ったのです。

この記事についてコメント({{ getTotalCommentCount() }})

close

{{selectedUser.name}}

{{selectedUser.company_name}} {{selectedUser.position_name}}

{{selectedUser.comment}}

{{selectedUser.introduction}}