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連載:第22回 自社だけで悩まない!専門家に相談してみよう

決算書はたった2か所を見るだけでいい—経営のプロが教える読み方の本質

BizHint 編集部 2025年5月7日(水)掲載
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「決算書」と聞くと、複雑で難解な財務諸表というイメージを抱く方も多いようです。ですが、実は意外なほどシンプル。「ここを見ておけば良い」というポイントさえつかんでしまえば、決算書を見ることで、その会社の経営状態が一目でわかるように。自社の財務状態を正しく把握できるだけでなく、取引先の経営状況をタイムリーに確認できる、そんな「魔法の数字」があるのです。これまで30年に渡り1,000社以上の企業を支援してきた、出光興産出身の経営コンサルタント・石原尚幸さんに、決算書で見るべきポイントと、数字改善の具体的手法まで、「決算書を経営の現場で役立てるようになるノウハウ」を寄稿いただきました。

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決算書を見れば会社の力量がわかる!

決算書は、 「貸借対照表(Balance Sheet)以下、BS」「損益計算書(Profit and Loss Statement)以下、PL」 の2つで成り立っています。

経営者もビジネスパーソンも「PLは見ている」という方は多いのではないでしょうか。PLには、売上や利益というわかりやすい物差しがあるからでしょう。ですが、 本当にその売上や利益が適正なのか(儲け損ねていないか)を判断するには、PLだけでは不十分 なのです。

では最初に、これらの決算書が何を表しているのか、簡単に説明します。

経営をしていくためにはお金が必要です。BSの右側は、そのお金をどこから 「調達」 しているかを表しています。上から順に、流動負債(=1年以内に返さないといけないお金)、固定負債(=1年以上かけて返済すればよいお金)、純資産(返さなくてよいお金)の3つに分かれます。

BSの左側は、調達したお金をどのような資産に変え、 「運用」 しているかを表しています。上から順に、流動資産(1年以内に現金化できる資産)、固定資産(現金化に1年以上かかる資産)となっています。流動資産と固定資産を足したものが「総資産」であり、この会社のすべての資産です。

この総資産を運用し、企業は売上を上げにいきます。そのために、仕入れ、人件費、家賃や販促費、銀行への利息などの経費を払い、残ったお金が「利益」となる。これを 1年間運用した成績表がPL というわけです。

BSを見ることで、どこからお金を調達し、どのような資産へ転換しているかがわかり、PLを見ることで、資産を使ってどれだけの売上を上げ、利益を残すことができたかを知ることができます。

経営を「資金を調達し、資産へ変え、利益を残すこと」と定義すると、 「その会社がどれだけ効率よく利益を上げているか」=「会社の力量」 となります。それを知ることができるのが、決算書なのです。

ここだけ見れば大丈夫!決算書“魔法の数字”

ただ、すべての数字を理解しろとは言いません。 見るべき数字は、たったの2つ。 この数字さえ押さえていれば、一目で会社の力量を見極めることができる、まさに「魔法の数字」です。

その2つの数字とは…

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