連載:第14回 経営・SaaSイベントレポート2022
リーダーは自らの失敗を共有せよ。スポーツ常勝の三者に聞く「心理的安全性の高め方」
勝敗を決する土壇場で精神力やチームワークが問われるスポーツ界。五輪など世界で戦うスポーツの常勝軍団は、心理的安全性を高めて信頼関係を構築しています。さらに、勝敗以上に「成長」を重視することで、強い組織へと進化しています。青山学院大学体育会陸上競技部 長距離ブロック監督の原晋さん、元ラグビー日本代表キャプテンの廣瀬俊朗さん、 カーリング選手でプレイングマネージャーの本橋麻里さんに「勝ち続ける組織の秘訣」について語っていただきました。
2004年に青山学院大学陸上競技部の監督に就任。2009年に33年ぶりの箱根駅伝出場。15年、青学史上初となる箱根駅伝総合優勝。2018年、箱根駅伝4連覇。2020年、大会新記録で箱根駅伝5度目の総合優勝。2022年の箱根駅伝では2年前の大会新記録を更新、6度目の総合優勝を果たす。
5歳からラグビーを始め、大阪府立北野高校、慶應義塾大学、東芝ブレイブルーパスでプレー。東芝ではキャプテンとして日本一を達成した。2007年日本代表選手に選出、28試合に出場。2012~13の2年間はキャプテンを務めた。同2019年、株式会社HiRAKU設立。2020年10月より日本テレビ系ニュース番組『news zero』に木曜パートナーとして出演中。
2006年に「チーム青森」のメンバーとしてトリノ五輪に初出場し、7位入賞。2010年、出身地の北見市で「ロコ・ソラーレ」を結成。18年2月の平昌五輪では、日本カーリング史上初のメダルである銅メダルを獲得。同年夏に選手休養を表明、一般社団法人ロコ・ソラーレを設立。代表理事を務める。
2005年Fringe81株式会社を創業、代表取締役に就任。2013年3月マネジメントバイアウトにより独立。2017年8月に東証マザーズへ上場。2017年Uniposのサービス開始。2021年10月に「Unipos株式会社」へ社名変更。
「何のためにこの会社で働いているのか、どんな部署にしていきたいか」貴方自身の言葉で語れますか?
田中弦さん(以下、田中): 今回は「常勝集団を作る秘訣」として、スポーツ×心理的安全性の観点からお話を伺っていきます。まず、スポーツ界は「先輩の言うことは絶対に聞かなきゃいけない」といった厳しい規則を重視する、いわゆる「体育会系」のイメージがありますが、心理的安全性という側面についてはいかがでしょうか?
原晋さん(以下、原): 僕が若い頃は、何かふざけたことを言ったら説教部屋に連れていかれて怒られる…なんて時代でもありましたが、僕自身は「たかだか1歳や2歳上くらいの先輩の言うことを絶対守らなければいけない文化は、果たして“いい文化”なのか?」という疑問を何十年も感じていました。最近になって心理的安全性が重んじられるようになってきて、ようやく時代が追い付いてきたなと思います(笑)。
廣瀬俊朗さん(以下、廣瀬): ラグビーは比較的、心理的安全性が重んじられてきたスポーツだと思います。海外の選手と触れ合う機会が多く、自分たちで考えながらプレーしたほうが適応能力が上がるというのを体感してきましたし、自分が経験していないポジションのメンバーが何を考えているかを理解しないといいラグビーができないので、 思っていることを言い合える心理的安全性が絶対に必要 です。
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