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連載:第7回 リーダーが紡ぐ組織力

経営者が組織全体を把握できなくなったら?試行錯誤した先に見つけたマネジメントの在り方

BizHint 編集部 2022年6月15日(水)掲載
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2009年に創業した株式会社ドラフト。「お金も知識も人脈もない状態で起業した」という伊藤佑樹社長ですが、あるタイミングで事業の方向性を大きく見直すことに。そこから会社は拡大していく一方で、今度はマネジメントの課題に直面します。多くの壁にぶつかりながらもひとつずつそれらを乗り越えてきた、同社の道のりについて伺いました。

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株式会社ドラフト
代表取締役CEO 伊藤佑樹さん

1981年生まれ。2006年、大学の在学中に起業。2008年福井県立大学経済学部卒業後、2009年株式会社ドラフトを創業。「オシャレに悩んでいる男性」をターゲットとしたファッションEC事業を軸に、オウンドメディア事業、サポート事業を展開。会員数は20万人を超える。


学生時代に起業。父の会社を継ぐ選択肢を選ばなかった理由

――まず、創業を決意されたきっかけを教えていただけますか?

伊藤佑樹さん(以下、伊藤): もう15年以上前ですかね。「社長になりたい」という漠然とした想いだけがあって。ただ、そのために何をしたらいいのかわからなかったので、大学に行って経営学を学ぶことに。しかし大学では、社長のなり方を教えてくれるわけじゃないんですよね(笑)。

そこで在学中に自分がずっと好きだった洋服を扱うビジネスをしてみようと、「メンズ服のネット販売」をはじめたのが起業のきっかけです。

ただ、学生起業ということもあり、卒業後は就職という選択肢も考えていたところ、同じ福井県内で会社を経営している父親から誘われ、父の会社に入ることにしたんです。

――お父様の会社を継がれるという選択肢はなかったのですか?

伊藤: 「継ぐ」という選択肢はもちろんありました。ただ、自分で起業した会社を大きくしたいという気持ちもあったので、自分の会社もやりながら、父の会社でも働くという、二足の草鞋のような生活を10年ほどしていました。

そんな中、大きなターニングポイントがありました。同じ福井県内に「ユニフォームネクスト株式会社」という企業があるんですが、2017年に上場したんです。同社の横井康孝社長は僕が通う経営塾の仲間でもあって、本当にすごいな…と思いましたし、勇気をもらいました。そして、 頑張れば自社も上場を目指せるのでは?と。そして自分も、その先の景色を見てみたいと強く感じたんです。

当時僕は、父の会社の役員をやりながら、自社の代表も務めていたのですが、この状態ではさすがに上場の準備を進めるのは厳しい。悩みに悩んだ末、父の会社を辞め、自社の経営に専念させてもらうことにしました。

「お客様に喜んでもらうことこそ商売」と気付き、事業の方向性を見直す

――現在、貴社は「オシャレに悩んでいる男性」をターゲットとしたファッションEC事業を展開されています。リアルでの体験をWebで実現すべく、メディアやサポートにも注力されているのが特徴的です。創業当初からこのような事業展開をされていたのでしょうか?

伊藤: いえいえ、そんなことはありません。大きなビジネスモデルを掲げて起業したわけではないんです。創業当時はネット販売している企業が今ほど多くなかったため、セレクトした商品をネットに出せば売れるような状態でした。

しかし、2010年頃からネット販売に参画する企業が増えてきたことで、どんどん価格競争に…。さらに、当時は楽天などのモールサイトの出店が主でしたので、検索上位に表示されるよう広告の出し合いになっていました。

商品は安売りをせざるを得ないし、広告費はかさむ。そうなると、利益がどんどん残らなくなりますし、「安かろう悪かろう」で、文句やクレームも増えてきてしまい… 「この事業をこのまま続けて、誰が得するんだろう…」 と悩み始めていたんです。

僕自身、「わからなければまず聞いてみる」スタンスということもあり、思い切ってお客様に聞いてみようとWEBアンケ―トを実施。「オシャレするときに困っていることは何ですか?」と聞いてみたのです。

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