はじめての方はご登録ください(無料)会員登録
search

戦略・経営

2019年7月8日(月)更新

順番を間違うな。社員の幸せを前提とした見える化とグループ力の追求【三重県の印刷会社アサプリのスゴい経営】

Logo markBizHint 編集部

プロ・リクルーター、河合聡一郎さんによる事業承継のヒントを探る連載。前回に引き続き、株式会社アサプリの代表取締役社長松岡祐司さん(写真中央)と、アサプリグループの後継者として、グループ会社のひとつ株式会社オーレの代表取締役を務める松岡真一郎さん(写真右)にお話を伺います。

バックナンバー
コメントを読む
メインビジュアル

徹底した数値の見える化で利益体質へ

河合聡一郎さん(以下、河合): アサプリさんは、見える化を徹底されていますよね。特に、管理会計による日次決算の見える化は素晴らしいと思いました。

松岡祐司(以下、松岡): 2009年のリーマンショックはどの会社も大変だったと思いますが、その時に当社も危機を感じ、時間当たりの採算制度の見える化システムを自社で開発しました。しかし、細かな工程ごとの採算まではわからなかったので、まだまだどんぶり勘定でした。

今は、 営業が立てた工程別の見積金額をもとに、各工程の部門での目標とすべき作業時間がすぐに割り出せる仕組みを整えています。 実際の作業時間が想定を超えて赤字になると、一旦、売上として計上できません。「データ納品のはずが、一部手書きの原稿が来た」「自分たちが印刷をミスしてやり直した」など、赤字の理由を分析して報告し、やっと計上できる。

赤字の原因が前者のように発注者側にある場合は、当社の営業が先方に理由を説明し、見積もり金額の修正を交渉することもあります。厳しい市場の中では、お互い収益を上げられるよう工夫のしどころを見つけなければ共倒れしてしまうからです。

河合: 急激な見える化に戸惑ったり、反発する人はいませんでしたか?

「プロ・リクルーター、河合聡一郎さんが聞く【事業承継のカギ】」バックナンバー

  1. 事業承継の成功のカギと後継者に必要な資質とは【株式会社ReBoost河合聡一郎さん】
  2. 「自分が成果を出してこそ信頼される」は勘違い 【銀座英國屋小林英毅さん×河合聡一郎さん】
  3. 3代目経営者が事業を承継するなかで「変えた」こと「変えない」こと【銀座英國屋小林英毅さん×河合聡一郎さん】
  4. 元祖あんぱん・木村屋總本店7代目、木村光伯さんの経営哲学は「ボトムアップを大切に」
  5. 創業150週年の老舗ブランドを守りつつ、次を画策する木村屋のこれから
  6. 火の車状態から年商50億まで成長、さらに100億稼ぐ飲食チェーンになるために社長が考えていること【玉寿司・中野里社長】
  7. たった3か月で寿司職人を育成する玉寿司の人材育成【玉寿司・中野里社長】
  8. 恨まれながらも社員を全員解雇、事業承継した3代目の改革への想い
  9. 大阪・生野の下町企業が「82年目のスタートアップ」として、上場を目指す理由
  10. 日替わり弁当のみで年商70億、玉子屋のスゴい事業承継
  11. 人材は入社してから育てればいい、社員の悩みに答えてこそ中小企業【年商90億を支える人材育成】
  12. 創業130年の繊維メーカーを率いる30代社長、「時代に合わせてしなやかな変化を」
  13. 経営の「攻めと守り」のバランスを上手く取る【三星グループ・岩田真吾さん】
  14. 2億円の債務超過の状態から「世界最高の鍋・バーミキュラ」で会社を立て直した兄弟
  15. バーミキュラが売れる仕組み、透明度の高い組織を作る【愛知ドビー株式会社・土方邦裕さん/智晴さん】
  16. 破産した会社も「日本式M&A」で引き受け再び成長へ【三重県の印刷会社アサプリのスゴい経営】
  17. 順番を間違うな。社員の幸せを前提とした見える化とグループ力の追求【三重県の印刷会社アサプリのスゴい経営】

注目の人物

最近記事コメントに支持を集めている人物

目次