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戦略・経営

2019年7月3日(水)更新

破産した会社も「日本式M&A」で引き受け再び成長へ【三重県の印刷会社アサプリのスゴい経営】

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プロ・リクルーター、河合聡一郎さんによる事業承継のヒントを探る連載。今回は、三重県桑名市の印刷会社、株式会社アサプリの代表取締役社長を務める松岡祐司さんにお話を伺います。 1979年に父が立ち上げた「アサヒプリントセンター」で働きはじめ、1995年、「株式会社アサプリ」への社名変更と同時に代表取締役に就任した松岡さん。2002年に実施されたある印刷会社とのM&Aを皮切りに関連企業のグループ会社化をすすめ、M&A開始直前の売上8億円から、2018年の連結売上は52億円と、16年で約6.5倍に伸ばしています。 現在、9社で構成されるアサプリグループ。グループの基盤を置く印刷業界が苦境に立たされる中で成長を続ける、アサプリの「異色の戦略」を追います。

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株式会社アサプリホールディングス

代表取締役社長 松岡祐司さん

1978年、三重県三重郡にて創業。印刷業をコアに複数事業を営む。会社独自の社風や資源を大切にする「和の心を重んじた日本式M&A」でグループを拡大。現在、9社連結売上52億を超える会社に成長している。


ステップアップを目指し、初めてのM&Aに挑戦

河合聡一郎さん(以下、河合): 2002年から2018年末の間に、9社ものグループ会社になっていらっしゃるんですよね。なかなか、中小企業でこれほどの数のM&Aという選択はめずらしいですよね。

松岡祐司さん(以下、松岡): そうですね。当社の場合、戦略的に一緒になった場合と、様々な要因が重なって一緒になった場合の両方があります。

アサプリは印刷業としては後発で、とにかく人より働くんだという気持ちで頑張ってきましたが、社長に就任してから順調に売上も伸び、もう一歩ステップアップしたいという考えが出てきました。具体的には、チラシなどを刷れる輪転機という大型の印刷機を購入し、そのための工場増設を考えていたんです。

河合: そのときにはすでに、M&Aという手段を考えておられたんですか?

松岡: まずは単純に設備投資したいと思っていたんですが、そのためには4億円の借り入れが必要だとわかりました。 4億円借りると売上を倍増させなくてはならず、社員にも大きな負担をかけてしまう。それなら、お客様と輪転機を持っていて、輪転機を扱える技術者がいる会社を買う方がより安全という判断に 至りました。

ただ、戦略的にとは言いましたが、M&Aはご縁がなければ始まりません。2002年、アサプリが売上8億、社員50名のとき、後継者を亡くされてしまった印刷会社「株式会社プリンター」の存在を知りました。

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