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連載:第57回 経営危機からの復活

万年赤字から1年でV字再生。組織づくり2つの定石

BizHint 編集部 2024年2月15日(木)掲載
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長年の赤字で金融機関から「会社を畳んでください」とまでいわれた筑波ハムは、社長交代から1年で黒字化・V字復活を果たします。それを主導したのが、社長の齋木一素さん。当初は外部のコンサルタントという立場で「正直、再生への道のりは険しい」と思いながらも意を決し、1年限定・営業として社内に飛び込んだことをきっかけに、社長就任に至ります。齋木さんは組織衰退の大きな要因「硬直化」を前に、定石とも言える2つの手順でそれを解消。そこから始まった同社の復活の経緯について伺いました。

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有限会社筑波ハム
代表取締役社長 齋木 一素 さん


硬直した組織を立て直すために、やるべき2つのこと

――いわゆる「再生請負人」として、社長就任から1年で黒字化に成功されました。この経験で得た、独自の考え方や手法はあるのでしょうか?

齋木 一素さん(以下、齋木): 経営が厳しい会社でよくあるのが「組織の硬直」です。それぞれの部署がそれぞれのやり方を続けてしまい、会社としての統一性や連携が失われている状態のことです。筑波ハムはまさに、その典型でした。

私は組織の硬直について、2つの視点で見るようにしています。それは「人」と「もの・こと」です。

それぞれが硬直した状態というのは、
1. 人    : 自身が変化できない。周囲の変化に適応できない。
2. もの・こと: 因習にとらわれている。「なあなあ」が続いている。 といったものを指します。

特に職人気質が強い業種では、変化に対応できない場合が数多く見られます。私が関わってきたものづくりや食品加工は最たるもので、気が付けば組織が硬直し、凝り固まってしまうことがよく起こります。

――凝り固まってしまった組織は、どう解きほぐすのでしょうか?

齋木: これには 絶対に欠かせない2つの手順 があります。定石とも言えるかもしれませんね。それぞれお話していきます。

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