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「自分はしくじり経営者」赤字の家業から黒字の企業へV字変革も、壊したものへの後悔が大きすぎた。

BizHint 編集部 2023年5月30日(火)掲載
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「社員からの信頼を自ら壊した…」「事業づくりと組織づくり、自分にその両方はできなかった」との悔恨を語るのは、千葉県君津市の有限会社亀山ホテル社長・鴇田英将さん。万年赤字の家業に戻り、数々の改善提案を両親に反対されながら、一時的な黒字化に成功。社長就任後は安定経営を目指し「家業から企業へ」と大きく方針を転換。風土改革・新規事業に邁進し、天災を乗り越えやっと黒字化を果たすも、「組織は壊れていった」と言います。自らを「しくじり経営者」と反省して学びを得て、今まさに自身と会社が変わり結果が出始めた状況での本音を伺いました。

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有限会社亀山温泉ホテル
代表取締役社長 鴇田 英将(ときた ひでまさ)さん

成蹊大学卒業後、伊香保温泉福一にて5年間修行を積む。2008年8月家業である亀山温泉ホテルに入社し、2018年に3代目代表取締役に就任。ネット集客や新プラン作成などさまざまな経営改革を行い、赤字続きだった会社を黒字に転換。2023年5月にグランピング×リトリート事業をスタート。


万年赤字の家業。もっとうまく立て直せると思っていた。

――家業のホテルを継ぐ前に、別の旅館で修業されていたそうですね。

鴇田 英将さん(以下、鴇田): 群馬県・伊香保温泉にある老舗の高級旅館・福一で5年間働きました。

幼少期から、家業を継ぐのは当たり前とは思っていました。しかし家業に戻ることを決めた際、(家業に入れば、いよいよ公私ともに自由はなくなる…)と感じ、その前に「自由に羽ばたきたい」「やりたいことをやっておきたい」という本心に従って、オーストラリアに1年間ワーキングホリデーに行きました。そして翌2008年、帰国して家業に入りました。

この 「自由に羽ばたきたい」という本心と、立派な旅館である福一での修業は、私が社長就任後に目指した当社の方向性の礎になっていたのかもしれません。

ただ、そこへ至る道のりは決して平たんなものではなく、多くの社員に迷惑をかけながら、むしろ私のほうが支えてもらいながら…というものでした。

もっとうまくやれると思っていたのですが…

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