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連載:第7回 中竹竜二さんが聞く【新しい組織・リーダー論】

ファミリーマート・澤田社長 先輩たちから学んだ「冷静な合理性」と「熱い情熱」

Logo markBizHint 編集部 2018年6月26日(火)掲載
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ファミリーマート社長の澤田貴司氏はいくつもの会社でマネジメントを行ってきました。その中で数々の著名経営者と一緒に働いてきた経験も。それらの経験を通じて澤田氏が求める「変革できるリーダー」像には、いくつかの共通する資質があります。具体的にはどのようなものか――。ファミマの変革の話を通じて、澤田社長が考える「リーダー」像をお伺いしました。

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前編ではリーダーの2つの仕事について伺いました。後編に入る前に前編の内容を振り返ってみましょう。

  • リーダーの仕事には2つある。1つは日々の課題を解決する仕事。課題解決のためのテクニックはいくつもあるが、大事なのは誰よりも現場を理解していること。机上の論理だけでは間違った判断をするようになる。
  • もう1つは未来をつくる仕事。これはリーダーにしかできない仕事。情報を集め続けることで、自分の業界、会社で起こりうることが見えてくる。そのヒントやアイデアを社内外の人たちに投げかけることで、ビジネスの形ができる。
  • 時には意図的に極端な指示を出すこともある。あえて一石を投じることで、組織の既成概念を揺さぶる。その結果、物事が一気に進むことがある。
  • リーダーは自分の思惑で指示してはいけない。澤田社長の場合は、すべての決断がお客さまのため、加盟店のため。さらに言えば、社員でありお取引先のため。三方良しだからこそ、平気で指示できる。

さて、後編では、澤田さんが「リーダーの成長方法」「澤田さん自身が影響を受けたリーダー」などについて語ります。

強いチームのコーチは「勝て!」と言わない

中竹竜二さん(以下中竹): 前編で、コーチの使う言葉とチームの成果の相関性についてお話しました。勝つチームのコーチは「I(自分)」を使わない。「We」という言葉を使う。「一体感が結果につながる」という実験結果をお話しましたが、実はほかにも、コーチの使う言葉とチームの成績に関する結果があります。

強いチームのコーチは「勝て」という言葉をほとんど使わない んです。もちろん、最初は勝つことが目的であることをちゃんと言うのですが、練習や試合がはじまったりすると、勝てとは言わない。それよりも、 選手のAttitude、つまり姿勢、プロセスの善し悪しを重視して指導する んです。こうしたアプローチに対して澤田さんはどう思いますか。納得できる部分はありますか。

澤田貴司さん(以下澤田): 分かります。私の場合は、相手によって使い分けています。 役員クラスに対しては、結果しか求めていません。 私自身、社長としてファミリーマートを任されている立場ですし、役員もそう。お互いプロなので、プロセスよりも結果で評価しています。

一方、 社員は違います。みんなチームで動いているし、やっている仕事も違います。定量的な評価だけではなく、定性的な視点を加味しないといけません。 業務管理に関しても社員一律の管理はやめて、できるかぎり現場の仕事内容に沿ったアナログのものに変えています。その意味で現場では「勝つ」ことよりもプロセスを大事にしています。

活性化した組織は、オンとオフを区別しない

バックナンバー (26)

中竹竜二さんが聞く【新しい組織・リーダー論】

  1. 第26回 ミスを「恥」と考える日本人 あなたは「自分の失敗」をネタにスタッフを指導できますか?
  2. 第25回 世界の料理人たちが集まり働く東京の「ミシュラン二つ星」レストラン 週休3日制を実現するプロフェッショナル・チームの作り方
  3. 第24回 【プロレスとラグビーから見えた勝てる組織】新日本プロレス・メイ社長とラグビー中竹さんが語る、ファンを作る「スポーツビジネス」
  4. 第23回 売上5倍の復活劇、新日本プロレスが狙ったのは女性とファミリー層!?
  5. 第22回 自律型組織はタイヘン。自由闊達に動けるのは一生懸命話し合っているから【影山知明・クルミドコーヒー、胡桃堂喫茶店 店主(後編)】
  6. 第21回 「クルマではなく、植物を育てるように人に向き合う」逆三角形(▽)型の組織づくり 【影山知明・クルミドコーヒー、胡桃堂喫茶店 店主(前編)】
  7. 第20回 代ゼミ・高宮共同代表と語る「潜在的な能力を引き出す方法とは」
  8. 第19回 代ゼミ・高宮共同代表が語る、「教育改革」で本当に身につけたい力とは?
  9. 第18回 「自分とは違う見方を知ること」が世界を広げる【医療法人社団悠翔会理事長・佐々木淳さん】
  10. 第17回 専門家たちを集い、患者・家族を救う――在宅医療は究極のチームビルディング【医療法人社団悠翔会理事長・佐々木淳さん】
  11. 第16回 人を「やる気」にさせることは難しいが、「やる気」にさせる機会づくりはできる【森下仁丹・駒村社長】
  12. 第15回 脳みそパッカ~ン!グループでアイデアを生み出そう ヌーラボ・橋本正徳社長が語る「“ゆるふわ”自律型組織の作り方」
  13. 第14回 「サービスはワールドワイド、開発はホラクラシー」 ヌーラボ・橋本正徳社長が語る「“ゆるふわ”自律型組織の作り方」
  14. 第13回 目先の損得は判断を誤る、長期的な視点こそが正解に辿り着ける レオス・キャピタルワークス藤野社長のマネジメント術
  15. 第12回 「この会社では自由になんでもやっていいよ」究極の放任主義でもプロが育つ! レオス・キャピタルワークス藤野社長のマネジメント術
  16. 第11回 「強いチームは、試合の結果よりも選手の戦う姿勢を評価する」 千葉ジェッツ島田社長がたどり着いたトップチームの作り方
  17. 第10回 「活動理念」をつくったから、クラブは強くなりました 千葉ジェッツ島田慎二社長が語る「トップチームの作り方」
  18. 第9回 「成長したい」という若者、「挑戦する」中間管理職を支援。小田急電鉄の星野社長が問いかける「働き方改革」 
  19. 第8回 あなたはワクワクしていますか? 小田急電鉄の星野社長が問い掛ける「働き方改革」
  20. 第7回 ファミリーマート・澤田社長 先輩たちから学んだ「冷静な合理性」と「熱い情熱」
  21. 第6回 ファミリーマート・澤田社長が考える「リーダーの2つの仕事」
  22. 第5回 日本人が本番に弱いワケ メガネスーパー社長と語る「リーダー論」
  23. 第4回 再生請負人・メガネスーパー社長が語る “負け癖”がついている社員たちを蘇らせる方法
  24. 第3回 パナソニック「粘り強く諦めない」文化を大事に-スポーツもビジネスも失敗から学び続ける姿勢がある人は強い
  25. 第2回 「敗戦」を経験し「自前主義」「完璧主義」を捨てたパナソニック-イノベーションを巻き起こすため技術トップが決断した3つのこと
  26. 第1回 強い組織をつくるために今求められる、新しいリーダーシップとは【日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクター/株式会社チームボックス中竹竜二さん】

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