連載:第6回 中竹竜二さんが聞く【新しい組織・リーダー論】
あなたはワクワクしていますか? 小田急電鉄の星野社長が問い掛ける「働き方改革」
社会インフラの重要な役割を担っている鉄道会社には、目先の収益だけではなく、中長期での安定的な地域貢献が期待されてきました。それゆえに、失敗の可能性もあるベンチャー的な挑戦から、一番程遠い存在のイメージがあります。しかし、昨年小田急電鉄の社長に就任した星野晃司氏が掲げたテーマは「チャレンジ」。失敗してもいいから新しい事業サービスに挑戦する社員を評価していくとのこと。前編では、星野社長が考える「リーダーのコミュニケーション」や「新しい働き方」について伺いました。
中竹竜二さん(以下中竹): この部屋に入ってこられた時から思っていたのですが、星野社長って柔和な表情が似合いますね。
星野晃司社長(以下星野): アハハ。ありがとうございます。実は、最近写真を撮られる機会が多いんです。2018年度内での完成を目指している東北沢―和泉多摩川間の複々線化事業、3月に就役した新しいロマンスカーなどがあり、取材を受ける機会が増えたのですが、どうも「厳しい顔をしている写真」の評判が悪い。社内でも家でも「らしくない」と言われたんです(笑)。ま、もともと「偉そうな雰囲気」は好きじゃないし、社長だからって威張っている感じは嫌いなんですが。
中竹: 昔から、威張っているのは苦手だったんですか。
星野: そうですね。私は神奈川県の田舎で生まれ、四人姉弟の末っ子で唯一の男なので家族の期待を背負って育ちました。親からも姉たちからも「男子たるもの紳士であれ」とか「天狗になるな」とかいろいろ厳しく言われてきたので、そうした考え方がしみ込んでいるかもしれませんね。
中竹: 会社に入ってからのご経験も影響しているのでしょうか。
星野: それは大きいですね。小田急では全社員、入社数年間は鉄道事業に勤めます。私は車掌まで勤めた後、人事部門に配属されました。そこからずっと人材教育の仕事をしてきたんですが、学んだことの影響は大きいです。
「上司の命令」と「コーチング」の違いとは
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