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連載:第1回 中竹竜二さんが聞く【新しい組織・リーダー論】

強い組織をつくるために今求められる、新しいリーダーシップとは【日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクター/株式会社チームボックス中竹竜二さん】

Logo markBizHint 編集部 2018年1月22日(月)掲載
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BizHintではさまざまな常勝のスポーツ理論を知る中竹竜二さんが聞き手となり、多くの経営者やリーダーたちとの対談を通じて、ビジネスの世界により適した今求められている新しいリーダー論を探る連載をスタートします。連載初回、中竹さんに新しいリーダーシップがなぜ求められているのか、なぜ組織に着目しているのか、意気込みを伺いました。

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中竹竜二さん  プロフィール

日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクター。株式会社チームボックス代表取締役。一般社団法人日本ウィルチェアーラグビー連盟 副理事長 1973年福岡県生まれ。早稲田大学人間科学部に入学し、ラグビー蹴球部に所属。同部主将を務め全国大学選手権で準優勝。卒業後、英国に留学。レスタ―大学大学院社会学修士課程修了。三菱総合研究所等を経て、早稲田大学ラグビー蹴球部監督を務め、自律支援型の指導法で大学選手権二連覇など多くの実績を残す。2010年退任後、日本ラグビー協会初代コーチングディレクターに就任。U20日本代表ヘッドコーチも務め、2015年にはワールドラグビーチャンピオンシップにて初のトップ10入りを果たした。著書に『新版リーダーシップからフォロワーシップへ カリスマリーダー不要の組織づくりとは』( CCCメディアハウス)など多数。


2017年、厚生労働省は政府の方針として「働き方改革」を推進することを大きく発表しました。日本は先進国内でも 個人の生産性が低いことに加え、働いている人たちの「仕事への満足度」が低い状況が続いています。この危機的な状況を打破すべく、個人一人ひとりの「働き方」を見直しが必要 になってきています。

いま改めて「組織マネジメント」が注目されるわけ

「ワークライフバランス」の問題を国が政策課題として取り上げたことはとてもいいことです。社会全体での議論は進めるべきでしょう。ただし、日本組織の生産性が低いことを「個人」の問題と捉えているのであれば、この問題は絶対解決しません。「個人」の生産性、意欲の数字が低いは「組織」の問題だと考えたほうがいいでしょう。言い換えると、 組織を率いるリーダーたちが、現実社会と合致してないマネジメントをし続けている ことに原因があるとみるべきです。

ビジネスマンたちが勝手に抱いてる「リーダー像」を忘れ、「組織マネジメントとはなにか」「リーダーとはなにか」。改めて、過去の幻想にとらわれず先端的な取り組みについて学び直す時期が来ているのだと思っています。

優秀なコーチはチームの力を引き出している

私は、長年スポーツとビジネス分野と両方の世界で「組織」「リーダー」について学び、数々の現場で新しい方法を実践してきました。学生時代は早稲田大学のラグビー部のキャプテンを務め、社会人になってからは日本ラグビーのU20 の監督として選手を指導してきました。私ならではのアプローチの手法を一言でいうならば「コーチのコーチ」。つまり、指導者を育成することに注力してきたことです。ビジネスの分野ではチームボックスという会社を設立し、主にグローバル人材の育成を行なっています。

「スポーツ」と「ビジネス」でのリーダーシップ論はとても似ていますが、こと「勝つ」ことに関する研究はスポーツ分野の方が進んでいます。そもそも勝つチームと負けるチームの違いはどこにあるのでしょう。とても才能に恵まれた選手がいるからでしょうか?  現代のスポーツマネジメントの世界では、コーチの「選手の力を引き出す、サポート力」の違いで勝敗が決まる と考えられています。

スポーツの分野では最近、面白い傾向があります。リーグ戦が多いプロスポーツ世界ではまぐれの勝利が減り、「勝つチームは勝ち続け、負けるチームは負け続ける」傾向が顕著になっているのです。仮に、有力選手1人が欠けたとしても、 「サポート力の強いリーダーがいるチーム」が勝つ確率が高い というわけです。

バックナンバー (26)

中竹竜二さんが聞く【新しい組織・リーダー論】

  1. 第26回 ミスを「恥」と考える日本人 あなたは「自分の失敗」をネタにスタッフを指導できますか?
  2. 第25回 世界の料理人たちが集まり働く東京の「ミシュラン二つ星」レストラン 週休3日制を実現するプロフェッショナル・チームの作り方
  3. 第24回 【プロレスとラグビーから見えた勝てる組織】新日本プロレス・メイ社長とラグビー中竹さんが語る、ファンを作る「スポーツビジネス」
  4. 第23回 売上5倍の復活劇、新日本プロレスが狙ったのは女性とファミリー層!?
  5. 第22回 自律型組織はタイヘン。自由闊達に動けるのは一生懸命話し合っているから【影山知明・クルミドコーヒー、胡桃堂喫茶店 店主(後編)】
  6. 第21回 「クルマではなく、植物を育てるように人に向き合う」逆三角形(▽)型の組織づくり 【影山知明・クルミドコーヒー、胡桃堂喫茶店 店主(前編)】
  7. 第20回 代ゼミ・高宮共同代表と語る「潜在的な能力を引き出す方法とは」
  8. 第19回 代ゼミ・高宮共同代表が語る、「教育改革」で本当に身につけたい力とは?
  9. 第18回 「自分とは違う見方を知ること」が世界を広げる【医療法人社団悠翔会理事長・佐々木淳さん】
  10. 第17回 専門家たちを集い、患者・家族を救う――在宅医療は究極のチームビルディング【医療法人社団悠翔会理事長・佐々木淳さん】
  11. 第16回 人を「やる気」にさせることは難しいが、「やる気」にさせる機会づくりはできる【森下仁丹・駒村社長】
  12. 第15回 脳みそパッカ~ン!グループでアイデアを生み出そう ヌーラボ・橋本正徳社長が語る「“ゆるふわ”自律型組織の作り方」
  13. 第14回 「サービスはワールドワイド、開発はホラクラシー」 ヌーラボ・橋本正徳社長が語る「“ゆるふわ”自律型組織の作り方」
  14. 第13回 目先の損得は判断を誤る、長期的な視点こそが正解に辿り着ける レオス・キャピタルワークス藤野社長のマネジメント術
  15. 第12回 「この会社では自由になんでもやっていいよ」究極の放任主義でもプロが育つ! レオス・キャピタルワークス藤野社長のマネジメント術
  16. 第11回 「強いチームは、試合の結果よりも選手の戦う姿勢を評価する」 千葉ジェッツ島田社長がたどり着いたトップチームの作り方
  17. 第10回 「活動理念」をつくったから、クラブは強くなりました 千葉ジェッツ島田慎二社長が語る「トップチームの作り方」
  18. 第9回 「成長したい」という若者、「挑戦する」中間管理職を支援。小田急電鉄の星野社長が問いかける「働き方改革」 
  19. 第8回 あなたはワクワクしていますか? 小田急電鉄の星野社長が問い掛ける「働き方改革」
  20. 第7回 ファミリーマート・澤田社長 先輩たちから学んだ「冷静な合理性」と「熱い情熱」
  21. 第6回 ファミリーマート・澤田社長が考える「リーダーの2つの仕事」
  22. 第5回 日本人が本番に弱いワケ メガネスーパー社長と語る「リーダー論」
  23. 第4回 再生請負人・メガネスーパー社長が語る “負け癖”がついている社員たちを蘇らせる方法
  24. 第3回 パナソニック「粘り強く諦めない」文化を大事に-スポーツもビジネスも失敗から学び続ける姿勢がある人は強い
  25. 第2回 「敗戦」を経験し「自前主義」「完璧主義」を捨てたパナソニック-イノベーションを巻き起こすため技術トップが決断した3つのこと
  26. 第1回 強い組織をつくるために今求められる、新しいリーダーシップとは【日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクター/株式会社チームボックス中竹竜二さん】

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