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2018年10月17日(水)更新

えるぼし

2016年4月より施行された女性活躍推進法。その取り組みのひとつとして、「えるぼし」認定制度があげられます。えるぼしの認定は、取得することで様々なメリットが得られる制度です。 今回は、「えるぼし」についてご紹介します。

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1.えるぼしとは

えるぼしとは、女性の活躍推進の状況などが優良な企業に与えられる認定制度です。女性活躍推進法で定められた一定の基準を満たした企業のうち、より優良とみなされた場合に与えられます。

「えるぼし」という名前は、認定された企業が広報のために使える、Lをかたどった認定マークの名称です。「えるぼし」の「える」はLを意味し、労働のLaborや、女性を表すLadyの頭文字に由来しています。マークの名称から、制度自体が通称「えるぼし」と呼ばれています。

女性活躍推進法とは

2016年4月に施行された、女性の社会進出や活躍を支援するための法律です。女性がそれぞれの個性と能力を十分に発揮できる社会を実現するために施行されました。

制度の主なねらいは、ワークライフバランスおよびアベノミクスの成長戦略の一つである女性活躍の推進になります。

対象となるのは、301人以上の従業員を抱える企業および国や地方自治体で、300人未満の企業については努力義務となります。

ただし、300人未満の企業でも、えるぼし認定を申請することは可能です。実際に、えるぼしに認定されている377の企業のうち、50社は300人未満の企業となっています(平成29年7月31日時点)。

【参考】女性活躍推進法への取組状況 /厚生労働省

【関連】女性活躍推進とは?メリットや後押しする施策、取組事例やサポート体制をご紹介 / BizHint HR

2.えるぼしが注目される背景

えるぼしが注目される理由は主に2つあります。

  1. 社内外に広く女性が活躍できる企業だとアピールできる
  2. 公共調達や低利融資の優遇措置を受けられる

ポイントを具体的にみていきましょう。

社内外に広く女性が活躍できる企業だとアピールできる

えるぼし認定マークは自社商品や広告、求人活動などにも利用できます。そのため、社内外に広く女性が活躍している企業であることをアピールでき、イメージアップや認知度向上、それに伴って求人応募数の増加等につなげることができます。

えるぼしに認定されると、認定段階に応じて色分けされた認定マークを、様々な自社商材に利用できるようになります。

女性が活躍している企業、ワークライフバランスを推進している企業であることをアピールでき、社会的に意義のある活動をしているということで大きな注目を集めます。採用活動や広報に利用すれば、イメージアップ効果で企業価値の向上を図ることができます。

公共調達や低利融資の優遇措置を受けられる

えるぼし認定企業は、公共調達と低利融資の両面で優遇措置を受けることができます。

公共調達の優遇措置について

評価落札方式や企画競争方式など、価格面以外の要素が評価される調達では、えるぼし認定を受けていること自体が加点評価の対象となります。たとえば、えるぼしで三つ星評価の場合は、「くるみんマーク」や「ユースエール認定」よりも加点が高くなるため、公共調達を優位に進めることができます。

公共事業の落札は大きな案件になることが多いため、優位に進めることができることは企業にとってもプラスになります。

低利融資の優遇措置について

日本政策金融公庫が実施する企業活力強化貸付を利用する場合、一定の条件を満たしていれば、通常よりも低利の融資を受けることができます。基準金利は最大−0.65%となっており、融資を受けたい場合に大きなメリットとなります。

※数字は2016年11月時点のもの

※参考:女性活躍推進法に基づく「えるぼし」企業46社認定しました! |報道発表資料|厚生労働省

3.えるぼしマークによる認定制度

えるぼしは一つ星から三つ星まで、評価が3段階に分かれています。いずれも、厚生労働省が定めた以下5つの評価項目を1つ以上満たす必要があります。

  1. 採用
  2. 継続就業
  3. 労働時間等の働き方
  4. 管理職比率
  5. 多様なキャリアコース

最高ランクの三つ星を獲得するためには、これらをすべて満たし、毎年定められた厚生労働省のウェブサイトに公表するなど所定の手続きがあります。

平成29年7月31日付けのデータでは、三つ星認定を受けているのは252社。今後もさらに増加することが予想されます。

【参考】女性活躍推進法への取組状況 /厚生労働省

くるみんマークとの違い

えるぼしマークと間違われやすいものに「くるみんマーク」があります。くるみんマークは次世代育成支援対策推進法に基づくもので、子育てサポートにおいて高い水準の取り組みを行っている企業を認定するためのものです。

くるみんマークが誕生したのは2007年。その後、2014年には次世代育成支援対策推進法が改正され、プラチナくるみんマークが誕生しています。

どちらも育児と子育ての両立を支援する企業を応援するもので、えるぼし認定同様に広報利用できることや減価償却の優遇などを受けることができます。

4.えるぼし認定企業例

えるぼし認定企業は、女性関連商品を扱う会社というイメージを持つ方が多いようですが、実際は女性とは縁遠い業種の認定事例も多く見られます。

例えば、自動車のブレーキなどを製造している曙ブレーキ工業株式会社の女性管理職比率は5%という数字を出しています。産業平均値(1%)を大きく上回っています。その他にも、女性の多様なキャリアコースとして、非正規社員から正社員への転換や過去に在籍していた女性社員の再雇用なども積極的に行っています。

【参考】曙ブレーキ、女性活躍推進法に基づく「基準適合一般事業主」の最高段階に認定:ニュース/曙ブレーキ工業株式会社

また、女性とは一見縁遠い建築業界大手の鹿島建設も、えるぼし認定企業の一つです。一般職の平均継続勤務年数は、男性が17年なのに対して、女性が23.3年と、男性より女性の方が長く勤務しています。

【参考】鹿島建設株式会社(建設業)/女性の活躍推進企業データベース

5.まとめ

今回は女性活躍を推進する、えるぼし認定についてご紹介しました。 最後にもう一度、簡単におさらいしましょう。

  1. 女性活躍に関する一定の基準を満たした企業の中から、より優良な企業に与えられる
  2. 認定されると、社内外に広く女性の活躍を推進する企業であることがアピールできる
  3. 公共調達や低利融資面でのメリットが得られる

認定によって様々なメリットを享受できるえるぼし認定。広報に力を入れている企業はもちろん、優秀な人材を集めたい場合や、公共事業の落札機会が多い企業にとってはありがたい制度と言えそうです。

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