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アファーマティブアクション

2018年8月24日(金)更新

アファーマティブアクションは、差別を積極的に撤廃しようという活動のことを指します。被差別集団の受ける社会的なマイナス要素を取り除くために、雇用などにおいて一定の受け入れ枠を設けるなど、マイノリティや社会的弱者を対象にした暫定措置をとることで均等な機会を提供することを目的としています。

1.アファーマティブアクションとは?

不利な側を有利にする施策

アファーマティブアクション(AA)は別名ポジティブアクションや積極的格差是正措置、積極的差別是正措置とも呼ばれ、差別を受けている人たちが有利になるように取り計らう施策のことを意味しています。

例えば、黒人が不利になるような環境ならば、黒人が有利になるような制度を作り、女性が極端に少ないような環境ならば、女性優遇の求人を出すというような施策のことです。

何らかの差別や不平等を被っている集団が自力でその問題を解決することは難しいです。

また、多数派の意識や考え方を変えていくのにも時間がかかり、ただ「差別をなくそう」と叫ぶだけでは問題は解決しません。

そのようなケースで行われる措置がアファーマティブアクションです。

被差別集団が有利になるような制度を作り、それに多数派を従わせることで積極的に差別を受けている集団の不利益を修正していきます。

差別を無くすための最初の施策

「形から入る」と考えても良いでしょう。 差別というのは古くから人々の中に根付いている意識や社会構造によって引き起こされます。

こうした意識は簡単に直るものではなく、人々の意識を変えていくよりも先に強力な是正措置が必要です。

アファーマティブアクションでは、形だけでも先に平等にしてしまいます。

形だけとは言え不平等がなくなりますので、被差別集団はその時点で直接的な不利益はなくなります。

それだけで問題が解決するわけではありませんが、差別による問題を改善していくための最初の施策としては有効でしょう。

2.アファーマティブアクション 最終的には文化創りが必要

反発も考慮し、注意深く進めていく

アファーマティブアクションはあくまで制度や行動面の変化を恣意的に作る施策です。

こうした施策は時に逆差別とも言われ、差別されていない側を差別しているようにも思われてしまいます。

実際、アファーマティブアクションの実施は少数の経営層によって決定されるケースが多く、必ずしも適切な施策になるとは限りません。

極端な施策は差別されていない側に著しい不利益を招き、場合によってはそれによる不満感で被差別層に対する差別が悪化することもります。

暫定的な措置と心得ておく

そもそも、アファーマティブアクションはあくまで差別をなくしていくための暫定的な措置にすぎません。

差別を無くすには、最終的には人の意識や文化的な面を変えていかなければならないのです。

これは何十年と時間をかけて行なっていかなければならないもので、今はまだそのプロセスが始まったばかりといえます。

アファーマティブアクションは差別をなくしていくための手段の一つに過ぎず、それだけでは最終的な問題解決にはなりません。

会社の文化や社会の文化を少しずつ変えていき、差別を受けている層が少しずつ快適な生活ができるようにしていく必要があるのです。

制度を変えて平等を作るのではなく、平等な文化を制度によって作るという意識が必要でしょう。

3.まとめ

アファーマティブアクションは諸刃の剣です。 差別をなくしていくための強力な第一歩にはなりますが、使い方を誤れば別の問題を産んでしまいます。

慎重に施策を考え、他の事例と見比べながら少しずつ取り入れていくことをおすすめします。

(本記事は社会保険労務士による監修を受けています。)

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