連載:第63回 組織作り その要諦
求める人材が集まり、やめない組織。「今が最強」と語る社長が面接で徹底した1つのルール
引き継いだ会社は家族経営の零細企業。「普通のスタッフすら採用できず苦しみました」と振り返るのは三嶋商事株式会社の三嶋賴之社長。経営理念を作って共感を得ようとするも失敗、スキル重視で採用しても退職…と途方に暮れていました。そんななか出会ったのが「コアバリュー」という概念。「求める行動」を文化として浸透させる仕組みづくりに注力したことで「必要な人材が集まり、やめない組織」が醸成されていきました。数々の試行錯誤を経て「今が最強」と語るまでに至ったプロセスを伺いました。
三嶋商事株式会社
代表取締役 三嶋 賴之さん
1973年大阪府生まれ。大阪経済法科大学卒業後、堀之内缶詰株式会社(現・ホリカフーズ株式会社)に就職。2000年に三嶋商事株式会社に入社し、2003年代表取締役二代目に就任。腎臓病食・介護食のECサイト「ビースタイル」で業績を拡大し、入社から20年で年商を5倍以上 にまで成長させる。
人材の質を変えた採用手法。面接時に課した1つの条件
――2003年に社長に就任されて20年。組織づくりが形になってきたとのこと。
三嶋賴之さん(以下、三嶋): そうですね。もともとは地域に根差した介護食の卸を営んでいたのですが、初代である父の死去を受けて私が事業承継したころは、社員は経理担当の母と、配達スタッフの2人だけ。いわゆる家族経営でした。
当時2億ほどだった売上は最近10億を超えましたが、それは40名規模の優秀な社員が気持ちよく働ける組織を築けたことの裏返しでもあります。ただ、そこに至るまでには採用・離職と本当に苦労しましたし、人材面・組織づくりではいろいろな試行錯誤を重ねてきました。
そのなかで最も効果があったと感じるのは、採用時のメッセージの伝え方や、面接手法を抜本的に変えたこと。
極論、 「どのような方と面接するか?」
という点において、1つの欠かせない条件を設定したことが、当社にとっての大切な発見、大きな転機になりました。
――その欠かせない条件とは?
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