連載:第5回 経営・SaaSイベントレポート2023
なぜ「管理職が育たない」のか?“社員が育つ組織”のために社長ができること
「若手から中堅レベルの社員がなかなか管理職候補に育ってくれない」と、人材育成にお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。なぜ、現場で管理職が育たないのか。現場で管理職が育つために経営層がするべきことは何か。新入社員から管理職まで、幅広い階層の育成コンサルティングを手掛ける株式会社PDCAの学校の浅井社長に「管理職育成のために経営層が取り組むべき仕組みづくり」について伺いました。
2011年に株式会社PDCAの学校を設立。
著書に「検討しますを言わせない営業術(PHP研究所)」
その他現職:(株)ベクトルコンサルティングGr 代表取締役、(株)日本講師センター 代表取締役、(株)SGワークス 代表取締役、(一社)営業力推進協会 代表理事 など
管理職が育たない会社には2つの要因がある
人材育成は経営者にとって常に悩みの種の1つであるかと思われますが、皆様の会社はいかがでしょうか。
一口に人材育成と言っても、社内には新人や中途採用者、専門職、管理職と様々な属性やポジションの社員がいますし、その中には成績の良い人もいれば、なかなか成果が出せずに伸び悩んでいる人もいます。
私はこれまでに様々な企業の研修やトレーニングを手掛けてまいりましたが、一番簡単なのはまっさらで先入観や過去の経験がない新人の育成であると感じています。
逆に、最も難しいのは管理職の育成です。実際に、新しく管理職に引き上げた人材がこの役割をなかなか果たせず、「管理職が育たない」と悩む経営者を多く見てきました。
そもそも、「管理職が育った」とは、どのような状態を指しているのでしょうか? ただなんとなく 業績が伸び悩んでいる、成果が出ていないといった状態を「管理職が育っていないから。管理職の責任感や危機感が足りないから。」というように考えていませんか?
私は、 「部下のエンゲージメントやモチベーションを高め、能力を引き上げるマネジメントができる」 管理職が優秀であり、この状態に近づけていくことが「管理職育成」だと考えています。
なぜ、多くの企業で管理職の育成が課題となっているのか。
この課題を抱える企業には、共通の要因があると考えています。それは、
管理職を「管理職として育成する」仕組みがない ということです。
管理職を育成する仕組みを経営層が整えずに、管理職が育たないことを現場や本人の責任にしてはいけません。
「優秀だから」マネジメントを任せていませんか?
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