連載:第20回 経営・SaaSイベントレポート2023
“最強組織”をつくる4つのチカラ。キーエンスに学ぶ高収益を生み出す組織づくりの極意
高収益企業として名高いキーエンス。その強さの秘訣はどこにあるのでしょうか。同社の海外事業部長として33年に渡り尽力してきた藤田孝さんは、「キーエンスにマジックなし」だと語ります。一方で、同社で培ってきた組織づくりの経験から、最強のチームをつくるためには“4つのチカラ”の相乗効果が重要であると言います。詳しく解説いただきました。
1982年キーエンスに入社。海外事業部長として海外事業をゼロから立ち上げ、 海外売上1600億円、そして海外売上比率50%までの成長を牽引。 また、19現地法人150海外拠点を管轄指導し100名超の駐在員を育成指導した経験を持つ。 現在は、多種多様な企業への経営や組織運営の強化、海外進出支援のほか、インサイトアカデミーのコンサルタントとしても活動している。
キーエンスにマジックなし。同社の最大の強みとは
キーエンスは、センサーや計測器、光学式顕微鏡などの開発と販売を行っている会社で、非常に高収益なメーカーとして知られています。直販営業と付加価値の高い商品の開発力、この両輪(2軸)を軸に成長を続けている会社です。
創業は1974年。2023年3月期の売上は9224億円で、営業利益が4989億円。営業利益率は54.1%と非常に高いのが特徴です。
私が入社したのは、創業から8年後の1982年です。当時の売上は10億円程度でした。それが今では1兆円近くになっています。とはいえ、何か特別なことをやってきた感覚はないんですよね。キーエンスが高収益な秘訣をよく聞かれるのですが、私はこう答えます。 「キーエンスにマジックはない。」 と。
高付加価値商品の開発や直販営業、そしてファブレス即納というのは、どこにでもあるようなビジネスモデルとも言えるんですね。では、キーエンスの成長を支えている最大の強みはなんなのか。
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経営・SaaSイベントレポート2023
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