連載:第6回 悩める管理職の方へ「マネジメントのススメ」
「ダメな会社の典型」を率先垂範で一掃。経営者の覚悟が「成果を出せる組織」にかえた
山梨県北杜市にあるスーパー「ひまわり市場」。2001年に入社した那波秀和さんは店長を任されますが、当時の店は店員は不愛想で商品の質は悪い。接客態度などもってのほかの「ダメな会社の典型」だったといいます。那波さんは正面から社員に向き合い、社長就任から10年で年商約12億円を計上する超人気店へと成長させました。当時の従業員の意識を激変させた手法や、成長する組織をつくるための心構えについてお話を伺いました。
株式会社 ひまわり市場
代表取締役 那波 秀和(なわ ひでかず)さん
1969年、大阪府生まれ、神奈川県藤沢市出身。大学卒業後、ヤオハンジャパンに入社して鮮魚コーナーを担当。2001年、ひまわり市場に店長として入社。2011年、2代目代表取締役社長に就任。
サボるのが当然のありえない従業員、まず、自分から売り場に出た
――まず、那波さんがひまわり市場に入社された経緯から聞かせてください。
那波 秀和さん(以下、那波): 大学卒業後、当時は上場企業だったヤオハンというスーパーに入社したのですが、入社5年目の1997年に経営破綻しましてね。そこで、山梨県の魚の卸会社への転職を経て、ひまわり市場の先代社長に引き抜かれるような形で当社に入社しました。
最初に感じたのが、「この店は、なぜ成り立っているんだろう」ということです。商品の鮮度は悪かったし、安売り以外に売る術を知らない。先代社長は現場にはほとんどおらず、スタッフは偉い人が見ていないから仕事をせずに遊んでいる。本当に、ダメな会社の典型という感じでした。
接客のレベルも酷いもので、店にない商品がないかお客様から尋ねられた時になんて答えていたと思いますか?
この記事についてコメント({{ getTotalCommentCount() }})
{{selectedUser.name}}
{{selectedUser.company_name}} {{selectedUser.position_name}}
{{selectedUser.comment}}
{{selectedUser.introduction}}