連載:第38回 成長企業 社長が考えていること
稲盛和夫が遺したもの─稲盛メソッドの実践者たちが大切にしていること─ その2
「経営の神様」と呼ばれた稲盛和夫。試行錯誤の中で生まれた経営者としての生き方や考え方を説き続けた稲盛氏は、今なお多くの経営者の士気を鼓舞し、社会で生き抜くヒントを与えています。稲盛メソッドを実践する経営者たちの声、第2回です。
※「稲盛和夫が遺したもの─稲盛メソッドの実践者たちが大切にしていること その1」はこちら
(3)売上至上主義からの脱却。「利他の精神」が会社を変えた
富山県富山市で段ボール製造を営む「サクラパックス」の3代目・橋本 淳社長は、 稲盛和夫氏から生きるための哲学を学び、会社経営に落とし込むことに成功 したと言う。その進化の過程を伺った。
震災でのボランティア活動と盛和塾での学びがリンクした
橋本さんが、専務、副社長として、トップの傍らで見ていた会社の状況は決して明るいものではなかった。どんぶり勘定に自社本位の営業、段ボール製造という仕事にやりがいを見出せない社員…、とても人が育つ環境とは言えなかった。「一から会社をつくり直さなければならない」と危機感を抱き、社長就任前から経営に関する本を読み漁った。その中で出会った一冊が、稲盛和夫氏の著書だった。
同氏が率いるグループ会社の経営理念には、「全社員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること」と書いてあった。売上至上主義のワンマン経営を目の当たりにしてきた橋本さんの心にとっては、まさに目から鱗。深く心に刺さった。
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