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連載:第19回 IT・SaaSとの付き合い方

コロナ禍で失われた何気ないやり取りを取り戻す、AGCのある施策

BizHint 編集部 2022年4月21日(木)掲載
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コロナ禍の影響でテレワークが日常的になり、メンバー同士の何気ないコミュニケーションが希薄になったことに危機感を覚える企業は少なくないはず。以前からテレワーク等のインフラや在宅勤務制度を導入していたAGC株式会社もその一つです。同社では「イノベーションの源は人財育成と対話」とし、何よりも従業員のつながりを大事にしています。リアルな対面の機会が減少する中で、どのようにコミュニケーションを活性化させ、ビジネスプロセスの改革や組織開発に取り組んできたのか。生産性革新推進部の手島さん、磯村さんにお話を伺いました。

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手島英介さん
AGC株式会社 生産性革新推進部 ビジネスプロセス支援グループ グループリーダー

磯村幸太さん
AGC株式会社 生産性革新推進部 ビジネスプロセス支援グループ 組織開発支援チーム マネージャー

宮崎亜紀子さん
Beatrust株式会社


コロナ禍でコミュニケーションが希薄化した組織の生産性をいかに上げるか

――まずは、「生産性革新推進部」という部署について教えてください。

手島英介さん(以下、手島): AGCには「生産性革新推進部」という社内の改善・革新を支える部門があり、そこには製造現場の“カイゼン”を主業務とする生産プロセス支援グループと、ビジネスプロセス上の課題解決を担当するビジネスプロセス支援グループという二つのグループが存在します。

私は営業やマーケティングの課題解決を担当する「デマンドチェーンチーム」、新規事業や新設工場などの立上げを支援する「エンジニアリングチェーンチーム」、サプライチェーンや生産管理、間接部門などの改善を手助けする「サプライチェーンチーム」、そして2年前に立ち上がった組織の問題に対応する「組織開発支援チーム」の4チームをビジネスプロセス支援グループとして管轄しています。

磯村幸太さん(以下、磯村): 「生産性革新推進部」で私が所属している組織開発支援チームは2020年5月に立ち上がりました。

――CTOの倉田さんも「生産性革新をしないと会社の未来はない」と発言されています。会社としても「生産性改善」は特に力を入れている部分なのですね。そのなかでなぜ組織開発支援チームが新設されたのでしょうか?

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