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連載:第3回 日本企業 海外でのマネジメント

ブルネイ発、人類を救う事業。 「英語できない」から始まる日本企業の挑戦

BizHint 編集部 2021年1月21日(木)掲載
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太古から食されてきた藻類の一種、夢のスーパーフードとも呼ばれる「スピルリナ」。その生産施設は、ボルネオ島のジャングルの一本道を抜けた先の開けた場所にあります。タベルモ社のブルネイ工場です。2018年に完成したこの工場では、事業責任者の鈴鹿暁さんをはじめとした日本人スタッフが、現地ブルネイの方々とともに事業拡大に取り組んでいます。今回、異文化における事業立ち上げや、当地ならではのビジネス習慣、コミュニケーションなどについて話を伺いました。

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Tabérumo Biofarm (B) Sdn Bhd
Managing Director 鈴鹿 暁さん(写真中央左)

2009年東京農業大学修士課程卒業。同年、大手ガラスメーカーの派遣研究員として入社。2012年ちとせグループ入社。2013年から静岡県掛川市の協力工場においてスピルリナの事業化に従事。奥様である櫻田さんと二人三脚で事業化に目途をつけ、2018年5月からタベルモ事業立ち上げのためブルネイに赴任。現在に至る。駆け出しからずっと生物系研究職。いまでも研究のほうが性に合っていると笑うが現在Managing Directorとして17名の組織を率いる。

Senior Manager 櫻田 久美子さん(写真左)
Deputy Director 秦野 智行さん(写真中央右)
Accounting & Administrative General Manager 金井 昌幸さん(写真右)


優秀な人材が足りない…。別居中の妻の採用を推薦


ブルネイ・タベルモ社の方々。中央に鈴鹿さん(提供:タベルモ社)

――鈴鹿さんがブルネイに来られたきっかけを教えて下さい。

鈴鹿 暁(以下鈴鹿): 2018年に、ちとせグループ・株式会社INCJ(旧 産業革新機構)・三菱商事株式会社の共同出資によって、ブルネイにスピルリナの工場ができました。私は日本でスピルリナの研究をしていたので、その立ち上げに際して声がかかった…というのがきっかけですね。

後から聞いた話ではあるのですが、会社のほうでは私がブルネイでこの工場を立ち上げるという前提で話が進んでいたようです。2社の出資が決まった後に、グループCEOの藤田に「出資者さんに挨拶しておいて!」と軽く言われ、 (ああ、自分はブルネイに行くんだな…) と察しましたね。

――もともと日本でスピルリナを研究されていたのですね。

鈴鹿: はい、静岡県の掛川市で事業化の研究を進めていました。ただそれも「スピルリナ事業の手が足りない!」と言われて手伝いに入ったのがきっかけで(すぐ終わるかな)と気楽に参加したのですが、事業化に難航しているうちに、気が付けば私含め2~3人となっていました。

――ブルネイには、奥様も一緒に研究・技術職としていらしていますよね?

鈴鹿: 妻は日本で研究を進めている時に、私が誘いました。人材が足りずCEOの藤田に相談すると「必要であればどんな人材でも大丈夫だから言ってほしい」と言われ 『優秀で、気心の知れた人がいいな』と思って考えていると…「妻だ!」 と。

そこで藤田に「妻を連れてきたいです」と言いました。

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