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連載:第3回 従業員のエンゲージメントを高める

管理職が困った瞬間を助ける「管理職の7つ道具」。マネジメントと仕事をもっと楽しく

BizHint 編集部 2021年1月14日(木)掲載
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「管理職にこそ支援が必要」と話すのは人材育成・組織開発事業を手がける株式会社NEWONE代表取締役社長の上林周平さん。人材開発や育成研修を数多く手掛ける中で「管理職へのサポートの少なさ」に課題を感じていたと言います。業績向上への責任に加え、チーム作りや部下育成などの仕事も増大するポジション。プレイヤーとして抜群の業績を残した人材であっても「管理職として成果を挙げられない」「チームがバラバラになってしまった」ということは珍しくありません。昨今の管理職が対峙する課題は何なのか?管理職が成果を上げるために必要なサポートはどうあるべきなのか、伺いました。[sponsored by 株式会社NEWONE]

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株式会社NEWONE
代表取締役 上林 周平(かんばやし しゅうへい)さん

大阪大学人間科学部卒業。アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。官公庁向けのBPRコンサルティング、独立行政法人の民営化、大規模システム開発・導入プロジェクトなどに従事。2002年、株式会社シェイク入社。企業研修事業の立ち上げを実施し、商品開発責任者として新入社員~管理職までの研修プログラム開発、新入社員~経営層に対するファシリテーターや人事・組織面のコンサルティングを実施。2015年より、株式会社シェイク代表取締役に就任。2017年9月、これからの働き方をリードすることを目的に、エンゲージメント向上を支援する株式会社NEWONEを設立。


近年の管理職はマネジメント”したいのにできない”。何より「武器」がない

――管理職がマネジメントでぶつかる課題にはどのようなものがあるのでしょうか?

上林周平さん(以下、上林): 私は人材の開発や育成に20年ほど携わる中で、多くの管理職の方と接してきました。その中でずっと感じていたことが、 管理職の方は「とにかく忙しくて、マネジメントに注力できない」 ということです。

「良いチームを作りたいですか?メンバーを育成したいですか?」と聞かれれば、ほとんどの方が「イエス」と答えます。でも実情は、忙しすぎてそれができない。さらに言えば、 マネジメントに対峙するにあたって丸腰……何の「武器」もない のです。

プレーヤーとして実績を上げてきた人が「管理職」となり、その後は「本人次第」というケースが本当に多いです。一時的な研修はあっても、基本的には自分で自分なりのスタイルを見つけていくしかないのです。

「管理職として成長したい本人」と「管理職を育てたい経営者」。両者の利害は一致しているはずなのに、多くの組織はその解法を見つけられずにいるかと思います。

「会社>個人」の価値観でのマネジメントしか受けていない、現在の管理職

――「管理職に時間がない」というのは、どの時代にもあてはまる気もしますが?

上林: 近年のマネジメントの難易度を劇的に高めている要因は別にあります。それは 「個人と組織の関係性が変化」 していることです。 この変化に、管理職の意識や行動が変化・適応できていない のです。

例えば30年前は「24時間戦えますか?」というCMがお茶の間にさえも受け入れられていました。その当時若手だった人たちは「会社のために個人ががむしゃらに働く」という常識・大前提の中でマネジメントを受けていたと思います。その世代が今、管理職の立場になっているわけです。

「1on1」や「ワークライフバランス」といった言葉…ほとんどありませんでしたよね?多くは「会社>個人」という価値観が当たり前でした。

しかし今は、個人を犠牲にして会社のために働くような時代ではなくなってきていて、逆に個人が会社を選ぶ時代になっています。 「会社>個人」ではなく「会社=個人」。対等になってきている のです。

そしてこの変化に 多くの会社・経営者は気付いています。 トップダウンによる「個人・社員」を尊重するメッセージは多く見かけるようになりました。その結果、管理職は「個人と会社の結節点」として、それを具体的なアクションに落とし込むことが求められます。

自分たちが体験したことがない「会社=個人」という価値観でのマネジメント。これはもう、経験としてどうすれば良いのかわからない んです。若手社員との間に生まれる価値観の相違は、もはや必然とも言えますよね。

――それらの課題を解決するための武器が「管理職の7つ道具(ココラボ)」というわけですね。

上林: はい。これまでお話しした

  • 「管理職として成長したい個人」と「管理職を育成したい経営者」
  • 「会社=個人」 という、人生ではじめて経験する価値観でのマネジメント

この2つの課題解決をサポートするための「武器」となるツールを作ろうと思いました。さらには、私個人の信念でもある 『仕事を楽しく!』という要素 も盛り込んでいます。

チームマネジメントに不可欠な要素は「人と人との関係性」です。管理職の個人だけサポートするのでは足りません。チームのメンバーにもアプローチして、「関係性」を改善する必要があります。そのキーワードが「楽しさ」です。

できるだけ多くの管理職のマネジメントと仕事を、もっと楽しく。そのために 無料で提供 しています。

――無料ですか?

上林: 無料です。なかなか信じてもらえないのが課題ではありますが(笑)。

管理職が「困っている瞬間」にこそサポートを

――「管理職の7つ道具(ココラボ)」の機能について具体的に教えてください。

上林: 大きな特徴は、管理職の方々が 現場でマネジメントの問題や悩みに直面する “瞬間”にサポートできる 機能を盛り込んでいることです。

我々は管理職研修も展開しています。研修の中でスキルや知識を獲得するのはもちろん大切なことなのですが、それを現場で活用するのはなかなかハードルが高いのが実情です。なので、それを補完する意味でも「現場で、困った瞬間に支援するツール」であることにこだわりました。

――どのような機能があるのでしょうか?

上林: 例えば、1on1支援ツール「カルテ」です。

形だけの「1on1」に意味はない。部下の「個」に自然に楽しく踏み込むために


1on1支援ツール「カルテ」。メンバーの重視しているものなどが理解し合える。

――1on1支援ツール「カルテ」について教えてください。

上林: 「1on1で部下と上司の信頼関係を!」という話はよく言われていますし、実際に実施している企業は多いですよね。でも「1on1で何を話そうかな……」という、シンプルだけどとても重要なお悩みってありませんか?

管理職の方が「1on1で何を話したらいいかわからない……」と、社内で誰かに相談することはなかなかできませんし、それをしっかりフォローしている組織は少ない です。正直、「会社としてやろう!と言っているからやっている」だけの企業・管理職がほとんどなのでは?とも感じます。

経営者や会社が1on1という仕組みによって組織課題を本気で解決しようと思っているのであれば、その実行者である管理職に対して「やれ」だけではなく、「1on1で成果を出すための武器」を提供するところまで後押しするべきだと思います。

――なるほど。1on1のマニュアルが必要ということでしょうか?

上林: 1on1のマニュアルを用意している企業も多いですよね。ただ、これもあるあるなんですが、マニュアルって最初に目を通してそれっきりということが多いと思いませんか?なのでカルテでは、その場で使いながら楽しく信頼関係を高めていける工夫を凝らしています。

私は上司と部下の関係性を構築する上では 「お互いの期待値の調整」 が大切だと考えています。例えば賃貸物件を探す時に、「安くて広くて、築浅、駅近…」と全ての要望を満たしている物件を見つけるのって難しいですよね。「安さと広さは重視したいけど、駅近はそこまででもないかな」といった具合に優先順位を決めなければ、いつまでも物件なんか決められません。これと同じことが仕事でも言えるんですよ。

仕事をする上で、部下はどんな優先順位を持っているのか?上司や会社にどんな期待をしているのか?逆に上司・管理職は何を重視し、どんな期待をしているのか?お互いにそれがわかるだけでも、関係性は大きく改善します。

「1on1を通じて信頼関係を構築してください」と言われてすぐにできる人はほとんどいません。そう言った場合にこの「カルテ」を使っていただければ、お互いの理解が進み、一歩踏み込んだ会話がしやすくなるという仕組みです。


「カルテ」の診断画面。かんたんな質問に答えていく。

上林: 1on1が正しく機能するためには、「一歩踏み込んだ会話」が重要になります。しかしこれは本当に難しい。社内で個人の価値観が尊重されるようになったことと同時進行で、おいそれと 「プライベートな話がしづらくなってきていること」 も要因です。

カルテでは40の質問に答えることで「その人が働く上で重視していること」を明らかにします。上司は部下のカルテ内容を予測する診断を受けることで、部下との相性診断が可能となります。

「え、38%!?自分の予測と全然違っていた!」「お互い重視している点が全然違うね!なぜだろう?」といった感じで、お互いの価値観・考え方を話すきっかけが作れます。


「カルテ」の結果画面。上司の予想と部下の回答の比較や、お互いの関係性が見える。

――相性が高いほど良い、ということになるのでしょうか?

上林: そうとは限らないのがカルテの良いところです。もし数値が低かったとしても「あぁ、だからなかなか話が合わなかったのか!」と気付くきっかけになり、逆に話がはずみます。

1on1の前に、カルテでお互いかんたんな質問に答えて、その結果について1on1で話す。今までよりも話しやすい、少し踏み込んだ話ができそうな気がしませんか?

実際に使ってみるとメンバーの方も管理職に「自分のことを意外と話せていなかったんだな…」ということに気が付くと思います。

また、結果は都度保存されていますので、定期的に使っていただくと、価値観の変化も見えてきます。これも1on1で話をするネタとして有益かと思います。

――たしかにそうですね。これは無料なんですよね?

上林: はい。無料です!

新任管理職の100日に並走する「セットアップ」。ゲーム感覚で「いつ」「何を」すべきかが届く

――「管理職の7つ道具」の2つ目。「セットアップ」はどのようなツールでしょうか?

上林:セットアップ」は、新任管理職向けのチーム作り支援ツールです。開発の背景としては「着任したての新任管理職が、業績目標を達成したいばかりにチームが崩壊する」という事例をたくさん見てきたことがあります。

本人としては決してチーム作りを軽視しているつもりはないと思うのですが、初めての経験でチーム作りのポイントがわからないし、やらなくてはならないことを適切なタイミングで行えていないんですよね。

今、管理職の方もそうでない方も、 例えば「チーム作りの最初の100日。どのタイミングでどんなことをすると効果がありそうか…」。胸に手を当てて考えてみてください。 なかなかイメージできないですよね?

「セットアップ」はそれを補完するツールです。管理職に任用された日から使い始めていただくと、チーム作りにおいて「やるべきこと」「やってみたらよいかもしれないこと」が適切なタイミングで通知されるようになっています。

新任管理職の最初の100日を併走してくれる「セットアップ」の画面

「そろそろビジョンを語ってみては?」「振り返りの面談をしてみませんか?」といった具合です。もちろん利用者それぞれにバッチリのタイミング、というわけにはいきませんが、大まかなタイミングが把握できますし、 管理職として行うべきアクションの備忘・アラートとして お使いいただけます。

管理職になってすぐに研修を受けてやるべきことの知識を得ても、それを1ヵ月後3か月後まで教科書通りに実行できることはまずありません。このツールはそういった 新任管理職の方が「自分で気づかないうちにチーム作りが後手になってしまう」状況に陥ることを防ぎ、「必要としているであろうその時」にアラート・サポート してくれるものです。

――新任管理職になって最初の100日を併走してくれているようなイメージですね。

上林: そうですね。初期のチーム作りを一緒にやっていくパートナーのようなものです。やるべきアクションをクリアするごとに、画面上でどんどん黄色のレーダーチャートが大きくなっていくなど、 自分の行動でチーム作りが進んでいく様子を視覚的に確認できる ようにしています。

ゲーム感覚で楽しみながら、管理職として、そしてチームも成長していってもらえたら、という思いがあります。 「楽しむ」はやはり外せない ですね。


「セットアップ」の画面。「やってみては?」という提案が表示され、クリアするとレーダーチャートが成長していく。

管理職には「とりあえず」使って欲しい。マネジメントをもっと楽しく

――「管理職の7つ道具」のリリース後、反響はいかがですか?

上林: おかげさまで「楽しくマネジメントをしていただく」という部分に手応えを感じています。実際にカルテを活用いただいている企業では、 相性マッチングで大盛り上がりしながら1on1を実施できるようになった という声をいただいています。

私たち自身もカルテを使いながら1on1を実施して、「お互いに仕事する上で重視していること」を当てられるかどうか?といったクイズ形式の試みもやるようになりました。まさにゲーム感覚で楽しみながらマネジメント、チームビルディングができていると感じていますね。

――7つ道具の残り5つの機能に関しては、いかがでしょうか?

上林: 残りの5つは順次リリースをしていきます。3つ目は、お悩み掲示板のようなツール「ヒント」を2021年1月にリリースしました。すでにお使いいただいているお客様の声を反映しながら、その後「オンボーディング」「トレーニング」「チーム」「コーチ」と、2021年中には7つの道具がすべて揃う予定です。


「管理職の7つ道具」の全体像。2021年中にすべてリリースされる予定

――これらがすべて無料で使えるようになると…?

上林: はい!本当にすべて無料です!現時点(2021年1月)では、メールアドレスさえ入力いただければどなたでもお使いいただけます。

管理職になったら、チーム作りに悩んだら、楽しくマネジメントに取り組みたいと思ったら、気軽に「管理職の7つ道具」をお使いいただく、という形を目指しています。

「今週1on1があるけど…何を話そうかな?」という方がいれば、ぜひ使ってみてください。 今までと少し違う、きっと楽しい場になるはずです。

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