連載:第4回 最高の組織文化のつくり方
「社員が主役」自発性を引き出すカルビーの組織文化
唐澤俊輔さんが聞き手となり、経営者やリーダーたちとの対談を通じて、さまざまな企業のカルチャーを紐解く当連載。今回はカルビーで常務執行役員人事総務本部長を務める武田雅子さんを迎えました。コロナ禍を契機に、新たな働き方「Calbee New Workstyle」を打ち出し、リモートワークの標準化や単身赴任の解除など、大手企業ながら大胆な変革を進めるカルビー。その背景にはどんな課題意識があったのでしょうか。組織変革に取り組む武田さんに、社員の自発性を引き出すその手法と考え方について伺いました。
武田雅子(たけだ・まさこ)さん
カルビー株式会社 常務執行役員 人事総務本部長。1968年東京生まれ。89年に株式会社クレディセゾン入社。全国のセゾンカウンターで店舗責任者を経験後、営業推進部トレーニング課にて現場の教育指導を手掛ける。その後戦略人事部にて人材開発などを担当し、2014年人事担当取締役に就任。2016年には営業推進事業部トップとして大幅な組織改革を推進。2018年5月カルビー株式会社に転職、2019年4月より常務執行役員。全員が活躍する組織の実現に向けて人事制度改定など施策を推進中。
カルビーの社員は「良い人」だけど、もの足りない?
唐澤俊輔さん(以下、唐澤): 武田さんがカルビーの人事総務本部長に就任されたとき、かなり話題になりました。どんなきっかけがあったのですか?
武田雅子さん(以下、武田): もともとカルビーの人事部とは何度もご一緒したことがあって、仲良しだったんですよ。社外ながらいろいろとご相談を受けて、私なりにアドバイスしていたんです。
そんなやり取りを1年ほどしていたところ、ご縁をいただきまして。でも前職(クレディセゾン)のこともすごく好きでしたし、当時、社内にも「武田チルドレン」みたいな人たちがたくさんいたんです。だから、辞めていいのだろうか……と本当に悩みました。
でも最終的には、社長(伊藤秀二 代表取締役社長 兼 CEO)と直接お話して決めました。性善説に基づいたマネジメントと、徹底した現場主義。その価値観にとても共感したんです。いい人だな、いい会社だなって。「この人の下で働こう」と決意しました。
唐澤: 入社してみて、ギャップはありましたか?
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