連載:第4回 注目キーワードを紐解く「BizHint Dictionary」
離職防止の新常識。従業員エンゲージメントとは【BizHint Dictionary】
企業やブランド、サービスなどへの愛着・絆、関係性を表す言葉として使われている「エンゲージメント」。 その中でも、組織開発におけるエンゲージメントの意味や重要性を、きちんと理解していますか? これを読めば、明日からドヤ顔で語れるハズ!(きっと)
従業員エンゲージメントとは
「エンゲージメント」とは、直訳すると従事・婚約・契約といった意味がありますが、ビジネス用語としては、 企業や商品、ブランドに対する、消費者やユーザーの愛着度 を指します。
その中でも、組織開発におけるエンゲージメント 「従業員エンゲージメント」 とは、企業と従業員の間に発生するもので、 企業への理解や共感を保った上での自発的な貢献意欲 を意味しています。
「従業員エンゲージメントが高まっている状態」とは、「 組織や仕事に対して、意欲を持って主体的に取り組めている状態 」です。企業全体のパフォーマンスがあがり、業績の向上にもつながるため、今後の企業経営に欠かせない指標として注目が高まっています。
ここがポイント!
「従業員エンゲージメントが高まっている状態」を別の言葉に言い換えると、「 会社と従業員の絆が深まっている状態 」とも言えます。
従業員が企業の目指す方向性を信頼し、愛着心や帰属意識を持った状態であれば、 「もっとこの企業で働きたい」という気持ちを持ってもらえるでしょう。つまり、エンゲージメントを高めることは 離職防止にも効果的 なのです。
少子高齢化により深刻な人手不足問題を抱えている日本で企業が生き残るためには、 生産性向上や優秀な人材の流出を防いでいくことが重要 。これらに効果のある従業員エンゲージメントは、まだまだ浸透していないものの、 その向上は 急務である と言えるでしょう。
従業員エンゲージメントと離職率の関係性
アメリカの経営・人事管理コンサルティング会社、CEB社は「従業員エンゲージメントと離職率の関係性」を報告しています。
それによると、 従業員エンゲージメントの低い従業員の離職率が 9.2% であるのに対し、 従業員エンゲージメント高い従業員の離職率は 1.2% にとどまっています。両者の間には約87%の乖離が見られるため、 従業員エンゲージメントはより優秀な人材を自社に留まらせる施策として有効である と考えられます。
【出典】Driving Performance and Retention Through Employee Engagement/Corporate Executive Board
従業員エンゲージメントの詳しい解説はコチラ▼
従業員エンゲージメントとは?企業の取組事例や向上施策、メリットまで徹底解説
一体どうやったら従業員エンゲージメントは高まるの?
会社の業績UPだけでなく、離職防止にも有効な策であることはご理解いただけたかと思います。
では、この従業員エンゲージメントはどのように高めていけばよいのでしょうか。4つのヒントを、事例とともにご紹介します。
この記事についてコメント({{ getTotalCommentCount() }})
-
{{comment.comment_body}}
{{formatDate(comment.comment_created_at)}}
{{selectedUser.name}}
{{selectedUser.company_name}} {{selectedUser.position_name}}
{{selectedUser.comment}}
{{selectedUser.introduction}}