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連載:第7回 変わる新卒採用

平均年齢53歳、年齢構造がいびつな中小企業が行うべきこと

BizHint 編集部 2020年4月8日(水)掲載
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中小企業のなかには景気が悪い時期に新卒採用を行わず、年齢構造がいびつになってる企業も多いのでは。銀座英國屋もそんな企業の一つ。バブル崩壊後20年間新卒採用を行わず、平均年齢が非常に高く推移していました。そんな銀座英國屋では2014年から新卒採用を再開し、新卒採用者の3年以内離職率は0%にまでなったそうです。聞き手にモザイクワーク杉浦二郎さんを迎えて、どのような改革を行ったのかに迫ります。

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銀座英國屋
代表取締役社長 小林 英毅さん

1981年生まれ。東京都出身。慶應義塾大学経済学部卒業後、ワークスアプリケーションズに入社。システムコンサルティングや開発部門での業務を経験した後、2006年、25歳の時に家業であるフルオーダースーツの老舗・銀座英國屋に戻り、2009年、28歳で代表取締役社長に就任。

植村 香菜さん
國學院大學文学部を卒業後、2014年銀座英國屋に入社。3年半銀座本店でスタイリスト職を経験したのちに、本社勤務へ。現在は広報と採用担当を担当。

濱川 千紘さん
早稲田大学基幹理工学部を卒業後、2018年銀座英國屋に入社。銀座本店にてオーダースーツ・スタイリストとして活躍中。

株式会社モザイクワーク
代表取締役社長 採用学研究所 客員研究員 杉浦 二郎さん

2015年9月まで三幸製菓人事責任者を務め、2016年4月に株式会社モザイクワークを設立し、現職および採用プランナーとしても活動中。「カフェテリア採用」「日本一短いES」等々を生み出し、TV、新聞、ビジネス誌等、多くの媒体に取り上げられる。イベントでの講演多数。地元新潟において、産学連携キャリアイベントを立ち上げるなど、「地方」をテーマにしたキャリア・就職支援にも取り組んでいる。


バブル崩壊後20年間新卒採用ナシ、年齢構造がいびつに

杉浦二郎さん(以下、杉浦): まずは銀座英國屋さんのビジネス概要について教えいただけますか?

小林英毅さん(以下、小林): 銀座英國屋は世界で活躍するエグゼクティブに相応しいフルオーダースーツをご提供しています。エグゼクティブ向けのビジネススーツに特化して多店舗展開している業態は、国内では銀座英國屋が唯一無二のブランド。最盛期には国内50店舗、年商100億円まで成長を遂げました。当時は、就職先の希望ランキングでもベスト10に入るほどだったようです。

私は経営悪化の真っただ中の2006年に入社。その後2009年に社長に就任しました。事業を承継してもう10年経ちますが、当初から「年齢構造のいびつさ」は気になっていました。 私は28歳で社長になったのですが、当時は私が一番若くて、次に若いのは40代の方。バブル崩壊後に業績が一気に低迷し新卒採用は20年近く行っていませんでしたので、当然といえば当然です。銀座英國屋の20年後30年後のことを考えたら人材育成は必要ですから、会社の状況を立て直して2014年から新卒採用を再開。20代は増えたものの、現在のメンバーの平均年齢は53歳です。

年齢構造がいびつという問題は、若手をどんどん採用すれば解決するというものではありません。毎年若手を採用していくことによって、10年単位で時間をかけながら解決していくものだと思っています。

杉浦: 実際に新卒採用では、どのような学生に向けてどんなメッセージを発信して、採用しているのでしょうか? 心がけていることを伺いたいです。

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