連載:第3回 経営・HRイベントレポート 2016
霞ヶ関改革の旗手が語る変革の時代のリーダーシップ論
※この記事は2016年4月12日に開催されたのイベントの録音を元に作成されたレポートです。
リーダータイプでなくてもリーダーになれる
今ご紹介いただきました朝比奈です。今日は夜遅い中、こんなにたくさんの人に集まっていただきまして誠にありがとうございます。
「霞ヶ関改革の旗手が語る変革の時代のリーダーシップ論」って、大げさな会だと思われるかもしれませんけれども、私自身、正直あまり生まれつきリーダータイプとかそういうことはなくて、ずっと図書委員をやっていたような地味な存在でした。
そんな私でもリーダーシップについてこうやってみなさんの前でお話している。
今よく言われるように、 リーダーシップというのはスキルであり、獲得形質、つまり環境や鍛錬によって獲得できるもの なんです。今日は、どうやってリーダーシップを得ていくのかというプロセスを中心にお話できればと考えております。
私は今、青山社中という会社の筆頭代表をしています。
昔、坂本龍馬が立ち上げた日本最初の会社、亀山社中を真似て青山社中を創り、一言でいうと、“日本をもう1回活性化させよう”ということをやっております。
青山社中を立ち上げる前は14年ほど経済産業省にいて、いろんな政策づくりなどに励んでおりました。
今は、リーダー塾や地域活性化、政府の政策アドバイザーと、ヒトづくり、マチづくり、クニづくりをやらせていただいております。
ちょっと大上段に言うと、リーダーシップを中心に、日本を変えていくことをいろいろさせていただいております。
繰り返しになりますが、正直、私はおよそリーダータイプではありません。
私は30代の初めくらいまではモラトリアム的に生きてきました。
「やっぱり人生、良い中学に行かないと始まらない」なんて言われて、頑張って勉強して、山に登るわけです。
そうすると、「良い中学行ったって、良い高校行かないと意味ないよ」と言われて、また頑張って、良い高校入るわけです。そうすると、「良い高校出たって、全然大学が駄目だったら意味ないよ」なんて言われて、頑張ってまた勉強するんです。
で、良い大学入って、「やったあ」なんて思っていると、「東大出たって全然ろくでもない、全く使えないやつ多いからね」「全然就職決まらないやついるからね」なんて言われて、じゃあ、また頑張る。なんて、とりあえず、とりあえずでずっと生きてきたのです。
経済産業省、役所にいるときに留学させていただく機会があって、奇跡的にハーバードのケネディスクールに受かりまして、留学させてもらいました。そのあと、はたと自分の中で「とりあえず」がなくなってきちゃったんです。
わりと30代くらいの方なんか、近い思いを持たれている方もいらっしゃるんじゃないかなと思うのですが、典型的に「とりあえず」生きてきたので、リーダーシップには無縁でした。
リーダーシップを考えるようになったきっかけ
こんな私が体験的にリーダーとかリーダーシップということを意識するようになった転機が、ふたつありまして、ひとつが経済産業省での経験です。
例えば、ということで一例を挙げると経産省の中で、インフラ輸出を担当していた時期があり、その時は世界中のインフラ案件のどこを日本がとれるかという勝負のまっただ中にいました。
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