連載:第5回 経営・HRイベントレポート 2016
マネーフォワード辻社長が語る、自身のキャリアとFinTechの未来(後編)
この記事は、マネーフォワード辻社長が語る、自身のキャリアとFinTechの未来(前編)の後編です。
マネーフォワードと銀行やクレジットカードや証券会社などの口座を連動させると、画面に残高やカードの購入履歴などが全部一覧でご覧いただくことができます。入出金データや購入履歴などを自動的に取得するので、収入と支出の収支が丸分かりになります。ご自身のお金の使い道が分かって、なんでお金貯まらないかがよく分かります。
例えば、賃貸住宅に住んでいて将来住宅を買いたいという方がいたとします。今39歳で、3,000万のローンを何年で返済予定か、などを登録すると、現状のデータから将来のキャッシュフローを計算してくれます。この内容だと貯金がなくなるので見直しましょう、みたいな結果がでます。
「お金の見える化」を僕らはやりたいんです。お金ってすごい大事なのに、分からないことが多いじゃないですか。いくら使ったとか、いくら持ってるとか、将来いくら必要だとか。金融機関さんに相談すると教えてくれますが、どうしても商品を売る立場での助言になりがちです。生命保険の会社に、「生命保険必要ですか」って聞いたら、「いりません」とはなかなか答えづらいじゃないですか。いいFPさんに巡り会うのも大変なので、ユーザーサイドで考えてもらえるようなサービスを作りたいんです。
マネーフォワードのビジョンは、世の中の皆様が抱えているお金の課題を解決することです。テクノロジーで面倒さを軽減して、中立的な立場でユーザーに役に立つアドバイスをしたいと考えています。そこで、『お金を前へ。人生をもっと前へ。』っていうミッションステートメントをつくりました。僕らのサービスを通してお金の流れを見える化し、さらにはライフプラン設計にお役立て頂くことで、人生におけるお金の悩みが減り、よりチャレンジして頂きやすい世の中にしたいという想いが込められています。
FinTechブームはいつまで続くのか
FinTechっていうのはファイナンスとテクノロジーを合成した造語です。金融って数字なのでITと相性がいいんです。今後、大きく金融業界の構造を変えると言われています。
今、FinTechはブームですよね。先日FinTechについてメディア勉強会を開催したら何十人も来てくださって、いろんな質問をいただきました。1年半ぐらい前にも同様の勉強会をしたんですよ。広報担当の顔色がすごく悪いから、これは集まってないんだろうなと思って部屋に入ったらメディアの方が2人だったんです(笑)。この1年半で本当に大きく変わりました。
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バックナンバー (7)
経営・HRイベントレポート 2016
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