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連載:第3回 成長企業 社長が考えていること

士業・師業に特化したコンサルティング事業を展開する株式会社スタイル・エッジ(代表:金弘厚雄)200%成長の背景に迫る

BizHint 編集部 2018年11月9日(金)掲載
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弁護士や司法書士、医師など士業・師業に特化したハンズオン型総合コンサルティングを手掛けるスタイル・エッジグループ。創業11年目、近年は前年比200%の成長を遂げ、メンバーが200名に迫る中、その成長の背景についてスタイル・エッジ執行役員、人事部長の花咲圭祐さんに聞きました。[sponsored by 株式会社スタイル・エッジ]

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急成長による『成長痛』をどう克服したか

――主な事業内容を教えてください。

花咲圭祐さん(以下、花咲): 「弊社は士業・師業に特化したハンズオン型総合コンサルティング事業を展開しています。具体的には経営上の多岐にわたる問題について支援する形で『事業計画』『ITインフラ構築』『マーケティング』『営業』『PR・ブランディング』『採用』『組織マネジメント』といったノウハウをワンストップで提供しています」

――メンバーは200名に迫り、業績も右肩上がり。順風満帆に見えますが大きな問題はなかったのでしょうか?

花咲: 「設立から11年目になりますが、従業員数も増え売り上げも上がってきた段階で“成長痛”を抱えていました。

3年前と比較するとメンバー数が3倍になり、会社の環境や雰囲気に大きな変化があり、離職率も決して低くなかったと思います。また、 急激に人数が増えたことにより、弊社の創業期からのスタンスやマインドを熟知しているメンバーの比率が減っていることも課題の一つ でした。これらの成長痛を少しでも和らげる必要がありましたし、責任者のポジションが増えて人材が足りない状況でしたので、育成や採用には特に力を入れました。

そのなかでも、 大きく変えたのは新人事考課制度の導入 です。もちろん、以前から考課は行っていましたが、改めて指針をしっかり示すことからスタート。考課をできるだけ定量化し、数字面・能力面・態度面の3つで大きくわけ、項目も明確に作成しました。結果、『半年間どのように頑張ればいいか』ということが明らかになりました。また、メンバーへのヒアリングは大事にしており、私自身もマネージャー以外の全メンバーの面談に同席。自己評価と上長評価を面談で話し合い、合意形成しています」

――人事考課制度の導入の他に、働く環境づくりにも力を入れています。こちらにはどのような背景があったのでしょうか?

花咲: 「特に『働き方改革』などの時流を意識して始まったわけではありません。今の環境がうまれた背景は、 社員が働きやすく、パフォーマンスを最大限発揮できる環境をつくることで、クライアントへのサービスのクオリティも向上し、それによって顧客満足度も上がっていく といった考えから来ています。したがって、社員が働きやすい環境づくりをすることは、会社にとっては相乗効果しかない、と考えています。

たとえば弊社は社内に託児所があります。つくったのはちょうど4年ほど前になりますが、ある社員が産休・育休に入り、『復帰したいけど、待機児童の問題で復帰できない』といった課題がありました。『それなら社内託児所を作ってしまおう!』というのが始まりです。結果、希望通りの復帰が実現でき、モチベーションの高い社員がパフォーマンスを最大限発揮し、クライアントの顧客満足度も向上しました。

働く環境づくりのために、まずは健康経営宣言を制定し、インフルエンザの予防接種の全額負担、『OFFICE DE YASAI』などを導入しました。身体や健康が資本ですし、それらを大切にすることで最大のパフォーマンスが発揮されるのです。

なお、社内託児所では今は常時4~5名のお子さんを社内で預かっています。ライフプランに対する不安の軽減につながったり、『将来を見据えた働き方ができるようになった』といった声がメンバーから上がっています。このような人事考課制度の導入や働きやすい環境づくりの結果、現在では離職率も大幅に改善しました」

――強い組織づくりに力を入れるスタイル・エッジですが、もっとも意識していることは何でしょうか?

花咲: 「代表の金弘厚雄も繰り返し申していることですが、主体性を持った働き方ですね。この 『主体性』が弊社の事業発展の核となるキーワード なんです。弊社は士業のWebマーケティング事業からスタートしたのですが、まさしくこの『主体性』でWebマーケティングのみならず営業支援、採用支援、PR・ブランディングと事業範囲を拡大してきました。

どういうことか。Webマーケティングにより順調にクライアントへオーダー通りの集客ができたとしても、クライアント側で正式な依頼につなげられていないと意味がないわけです。クライアントにとって大事なことは何か。それは問い合わせと正式な依頼を増やすことです。そこで、クライアントからの依頼があり、営業の支援を開始しました。

その後、正式な依頼が増え、事業が拡大し、今度はそれに伴う人員不足の問題が起こります。だったら採用支援もしようと全力で取り組みました。常に主体性をもってクライアントの事業をとらえ、クライアントの成長過程の課題と向き合っていくことで、果たすべき役割を広げてきました。このようにしてWebマーケティング事業から総合コンサルティング事業へと発展してきたのです」

――具体的には、総合コンサルティングを手掛けられて年商1億円未満だった弁護士事務所が、4年で10億円にまでアップしたそうですね。

花咲: 「プロボノ活動に取り組んでいる弁護士の先生がいらっしゃったのですが、それだけだと、どうしても売り上げが上がりづらい。加えて、長期戦になるので費用もかかってしまう。他の弁護士やスタッフも在籍していましたから、プロボノ活動に取り組む一方で、事務所の運営もしっかりと成り立たせる必要があったのです。そこで弊社と取引するようになり、年商1億円未満が、4年で10億円まで増えました。クライアントの意向があり、リーガルサービスの幅を広げていき、Webマーケティングを駆使して集客に着手。さらに集客に合わせて営業支援を始めるなど経営上の多岐に渡る問題について支援させていただきました」

――採用でも主体性を重視するようになったのにはきっかけがあったのですか?

花咲: 「代表である金弘厚雄の仕事に対する姿勢と会社の急成長という環境に起因しています。事業拡大がスピーディーだったため必然的に業務自体のステージもどんどんあがり、指示を待つというスタンスではどうしても業務が回らないわけです。日々の仕事に主体的に取り組むことが否が応でも求められました。そのため今ではそれが会社の文化となり、大きな採用基準にもなっています。さらに主体性を意識することは自分自身の成長にも繋がったと思います。『言われていないけど、こうやったほうがいいよね』とか『これもプラスでやるべきことだよね』という行動を常に取るようになったわけです」

スタイル・エッジが描く「リーガルテックの未来」

――スタイル・エッジの今後、目指している世界を教えてください。

花咲: 「スポーツをするときにルールを知らずにプレーをする人は少ないと思います。ところが、社会のルールを知らずに生活を送っている人はとても多くいらっしゃるというのが私どもの実感です。だからこそ、弊社は事業を通じて 知的スペシャリストと悩みを抱える方々をつなぎ、知識格差の是正と社会課題の解決に挑戦し、社会的弱者のいない社会の実現に貢献していく ことを目指しています。

また、弁護士業界全体を見渡して感じるのはITの導入が遅れているということです。今でも紙での情報管理が多く、必要に応じて書棚からファイル取り出したりしています。また、顧客管理や電話管理、入出金管理も古いシステムのまま行われているんです。したがって、新しいシステムを導入することで計り知れないほど業務効率が改善できる業界だと感じています。

最近は弁護士業界でも『リーガルテック』というキーワードを目にするようになりました。弊社では多くのエンジニアが活躍しており、実際にクライアントに対して、事務所業務に特化したシステムを独自開発し運用しています。今後はそれをさらに推し進め『リーガルテック』で業界全体を変えることでリーガルサービスをより身近なものにし、ミッションである『悩む人の明日をひらく。』の実現に向けて邁進していきたいと思います」

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