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連載:第11回 中竹竜二さんが聞く【新しい組織・リーダー論】

「強いチームは、試合の結果よりも選手の戦う姿勢を評価する」 千葉ジェッツ島田社長がたどり着いたトップチームの作り方

Logo markBizHint 編集部 2018年10月22日(月)掲載
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前編では、男子プロバスケットボールクラブ「千葉ジェッツふなばし(=千葉ジェッツ)」の社長である島田慎二社長に、破綻寸前のクラブがどうやってトップチームになったのか、その秘密を聞きました。その理由は「ジェッツとしての活動理念を作ったから」だと言います。「理念があればこそ社長からスタッフまで行動基準は迷わない」。「単なるスローガンにせずに、理念を関係者みんなに徹底する姿勢で再建してきた」と教えてくれました。後編では より詳しく伺いたいと思います。

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【前編のおさらい】

  • 男子プロバスケットボールチームで動員数NO1を誇る人気チーム「千葉ジェッツ」。参入した年から「撤退」を考えるほど運営は厳しかった
  • 計画も目標もなし。個人のやる気だけに頼った組織では疲弊を招く
  • プロスポーツは興行主の「やりたい」気持ちだけでは続かない
  • 社長からボランティアスタッフまで共通の目標、価値観をもつことでチームを支える
  • 組織での意思決定には立ち戻るべきルールが必要。その上に据えるべきものが活動理念
  • 活動理念があればこそ社長もスタッフも「クラブの顔」としてぶれない判断ができる
  • 「理念が守られなければ社長を辞める」と宣言してきた。それだけ理念は大事

中竹竜二さん(以下、中竹): では、前編の続きから。チームスポーツの研究はかなり進んでいるんですが、結局、一体どんなチームが最終的に強いのか? このテーマの事例研究が増えているんです。 強さを決めるものはなにか。コーチの指導法、選手編成、選手の個性なのか。 いろんな共通点を探っているんですね。それで、いろいろ分かってきたことがあるんですが、結論から言えば、 カギとなるのが「戦う意思・姿勢」、英語で言えば「attitude」である ことが分かってきました。

例えば、 ラグビーで言えば、選手がぶつかり倒されてももう一度、立って走り続ける「姿勢」。バスケットでいえば残り1秒でも、ゴールを狙い続けるのが、正しい姿勢です。 こうした姿勢がある選手たちを監督やコーチたちが積極的に評価しているんです。たまたまポイントを得た選手よりも、結果的に、失点してでも最後まで戦った選手を評価する。それがチームにいい結果をもたらすというのです。 だから「勝て」とか言わない んです。

島田慎二さん(以下、島田): 根性論とは違いますね。

強いチームのコーチは、結果よりも「戦う姿勢」を評価する

中竹: ええ。「やればできる」「やれなくてもやれ」「死んでも勝て」という精神論とは違います(笑)。個別の選手の状況に応じて「戦う姿勢」を高めていく。 試合直前までに全員の「姿勢」をピークにまで高めていくことがコーチの仕事 なんです。

島田: 「姿勢」が大事というのは分かります。 千葉ジェッツでは活動理念とは別に、「チーム理念」を策定していますが、「諦めずに」という言葉があります。

中竹: 戦い続ける姿勢、モチベーションって、どうやって維持していけばいいと思いますか。

島田: トップ選手たちは一流のアスリートであり自分で自分をコーチングできる人たちなんです。大リーガーである大谷祥平選手が「今日はモチベーションが沸かないなぁ」なんて言っているなんて想像できないですよね(笑)。トップのバスケ選手たちもそう。ただ、そのレベルに達する前の選手たちはどうすればいいのかといえば、それはやはり、普通のビジネスマンと同じです。 その選手の目標を聞き、現時点の立ち位置、ポジションを認識してもらう。このギャップを埋めるために今は何をすべきか、取り組むべき活動と時間など具体化していく。そして計画をつくってもらい、小さなPDCAサイクルを丁寧に回すことから始める んだと思いますね。

大きな目標を達成するのも日々の行動から。小さな目標、細かいタームに分けて、アクションが見えるようにしてあげることだと思いますね。

「現場に介入することはない」チーム理念で感情論を排除する

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