連載:第4回 経営者が読むべき労務解説
従業員と突然連絡が取れなくなったらどうする? 経営者が考えたい7つの視点
新年度の業務や新しい環境による疲労やストレスが蓄積し、GW明けにメンタルヘルスを病んでしまう「5月病」。昨今ではいわゆる「コロナうつ」も問題になっています。テレワークの推進はコロナ禍対策として有効な反面、孤独や孤立という状況に陥りやすい面も指摘されています。今回は、「従業員と突然連絡が取れなくなったら経営者はどうすべきか?」を社会保険労務士法人シグナル代表の有馬美帆さんが解説していきます。
従業員と連絡が取れなくなったら
(1)まずは会社から本人に連絡、返答がなければ家族に安否確認を
従業員と連絡が取れなくなるケースにはいろいろなものがあります。まず、無断での欠勤はたとえ1日であっても放置しないようにしましょう。出勤日に従業員が顔を見せない場合、「遅刻かな?」と、そのまま時間が過ぎてしまうこともありがちです。ただ、ここで雑な対応をすると後々響く可能性があるので、しっかりとした初動対応を取る必要があります。
本来ならば、始業時刻までに従業員から何らかの形で欠勤あるいは遅刻についての連絡が来るはず。その連絡がないこと自体がすでに「異常事態」です。まずは従業員本人に電話やメールなどで連絡を取りましょう。連絡をとって半日以上が経過しても応答がなければ、緊急連絡先であるご家族などに問い合わせを行います。同居のご家族がいらっしゃる場合で、ご家族も本人の行方を把握していない場合には、基本的はご家族に安否確認をお任せする形になります。従業員が1人暮らしで、実家が遠方にある場合は、会社から従業員の現住所まで出向き、所在確認や安否確認をすべきです。
(2)無断欠勤後の記録を残す
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