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連載:第75回 組織作り その要諦

稲盛フィロソフィが浸透しない。リーダーが大量離職を乗り越えて気づいた「理念の伝え方」

BizHint 編集部 2024年5月22日(水)掲載
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株式会社ソフツーは「電話」と「AI」に特化したプロダクトを発信するIT企業。社長の鍾 勝雄(しょう かつお)さんは苦心の末に軌道に乗せた会社をさらに成長させるべく稲盛氏の経営哲学を学ぶことに。しかし、経営にフィロソフィを取り入れようと試みたところ社員からは反発を受け、大量離職を招いてしまいます。そこから鍾さんは会社にあった経営理念の浸透を目指します。反省と気づきを得て、いかにして会社にあったスタイルに行きついたのか。お話を伺いました。

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株式会社ソフツー
代表取締役 鍾 勝雄さん

1978年生まれ。中国出身。2001年に大学卒業後、米国通信会社の中国支社に入社し、SE、CTOを経験。2006年に来日後、2008年に株式会社ソフツーを設立。2018年に代表取締役に就任。


組織マネジメントに行き詰った経営者。稲盛和夫氏の経営哲学に打開策を求める

――稲盛氏の哲学に興味を持たれたきっかけから教えていただけますか。

鍾 勝雄さん(以下、鍾): 2018年頃、当時の私は組織力をもっと高める必要があると考えていました。

弊社は、創業当初から国籍や文化背景の異なる社員が多く在籍しており、特にエンジニアの半数は外国人でした。国籍も文化も異なり、会社全体が「組織に対しての貢献」「会社の成長に対する意欲」という点において物足りなさを感じることも多かったのです。

特に我々のようなITベンチャーでは、激変する環境において、ビジョンに向かって組織が一丸とならなければ大きな挑戦を成し遂げることはできないでしょう。

全社員が同じ目的、方向を向いてくれるようなマネジメント手法がないかと模索していた時期だったのです。

幸いなことに業績は順調に推移していました。2018年当時は、20名弱の社員数で売上は2億8,000万円ほど、利益は7,000万円ほどもあり会社は順調に成長していました。

しかし、組織を大きくする必要が出てくると幹部社員から「会社のビジョンや理念がなくては社員を引っ張っていけない」と指摘されるようになったのです。

ただ、私はもともとエンジニア出身で口下手な人間です。事業にかける想いはありましたが、組織マネジメントについて何をすればよいのか全くわからない状態でした。

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