連載:第3回 「人材マネジメント」のツボ
メンバーに信頼される経営者になりたいなら、「やるべきことを伝えること」
『図解 人材マネジメント入門』の著者であり、人事コンサルタントの坪谷邦生さんが、成長する組織の原理原則を探る連載。今回は、2010年創業でモバイルゲーム事業において数々のヒット作品を手がけ、急成長を遂げている株式会社アカツキの安納達弥さんとの対談です。後編では、安納さんが2020年4月より代表取締役CEOに就任している「アカツキ福岡」における組織改革のお話です。安納さんの就任後、組織サーベイにおいて経営方針に対する信頼度と、人事評価・報酬の納得感が大きく向上したそうです。「人事制度は全く変えていない」と話す安納さん、一体どのようなことを行ったのでしょうか。
1998年芝浦工業大学大学院機械工学専攻を修了。日本オラクル株式会社に入社しERP製品の技術サポート業務に従事。アカツキ創業者である塩田、香田の誘いで2011年初頭からアカツキに参画。創業期メンバーの一人として、ソーシャルゲームのアプリ開発、インフラ運営などを担当。2015年から「顧客とプロダクトの満足度最大化」を追求するチームとしてCAPSを組織。カスタマーサポートとゲームテスター領域でのトップランナーとしてアカツキグループ全体をリードしている。2020年4月からはアカツキ福岡の代表取締役を兼任。
株式会社アカツキについて
2010年創業。モバイルゲーム事業で数々のヒット作品を手がけ、急成長を遂げている企業。「ゲームを軸としたIPプロデュースカンパニー」として、心が踊り、感動とつながりをもたらすエンターテインメントをグローバルに展開している。アカツキ福岡は、2018年に同社の子会社として設立。
メンバーは皆、グッドパーソン。でも何かが足りない…
坪谷 邦生さん(以下、坪谷): 安納さんは、2020年4月にアカツキ福岡の代表取締役CEOに就任されました。その当時のアカツキ福岡は、コミュニケーションは取れているものの、アカツキの目指す「ハートドリブン」に照らすと、何か足りない部分もあったのではないかと思います。 ところが、安納さんがリーダーシップをとられるようになってから、社内の状況がめきめき変わり、リーダーたちの“一枚岩”化が進んだように映りました。
実際、組織サーベイの結果にも表れています。1年前に比べて 経営方針への信頼感が大きく向上 しました。そして、人事評価や報酬に対する納得感が大きく向上していたことも特徴的でした。
そこで後編では、安納さんがアカツキ福岡でどのように考え、行動されたのかを伺えればと思います。
安納 達弥さん(以下、安納): 実は、特別なことは何もしていません(笑)。やったことは主に3つです。
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