連載:第1回 【採用学6周年記念セミナー イベントレポート】
若者の価値観変化における”新卒”採用の変化【採用学6周年記念セミナー イベントレポート】
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新卒採用が複雑化する要因を学生の価値観の変化という観点から考察すると共に、今後の新卒採用のあり方について考えます。本記事では、採用学研究所設立6周年を記念して開催された「6周年記念セミナー」から、採用学研究所客員研究員(株式会社モザイクワーク代表) 杉浦二郎さんの講演の模様をレポートします。
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大企業でも新卒採用中心から中途採用へとシフト
リクルートワークス研究所による2017年の新卒採用と中途採用の比率を見ると、 企業規模が大きくなればなるほど、新卒採用の比重が大きく、300人以下の規模になると逆に中途採用の比重が大きくなります。 この傾向は以前からありましたが、この現象は大企業にも少しずつ広がってきています。先ごろ、トヨタ自動車は中途採用の比率を段階的に5割まで引き上げると発表しましたが、大企業の新卒採用のあり方は変化してきています。
これには色々な理由があると思いますが、1つには「新卒採用の教育の問題」があります。例えば、入社する1年以上前に採用を決め、入社後に教育をしてその人が活躍するまでに5年から7年の歳月をかけていくというサイクルがあるとします。でも、その人が一人前になるころには、技術革新が進んで違う技術になってしまうかもしれません。そう考えるとオンタイムで人を採用していかないと厳しいという実状もあります。
もう1つ、私が色々な企業の採用を支援させていただくなかでよく聞くのは、新卒採用は面倒だという話です。これには2つの意味があって、1つは新卒採用自体が難しいということ。もう1つは若い世代の価値観の変化によって、育成が難しくなっているということがあると思います。
新卒採用が難しいのは、価値観の変化が大きい
そこで、働く人の就職に対する価値観を4象限マトリクスに分けてみました。
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