はじめての方はご登録ください(無料)会員登録
search

戦略・経営

2019年9月16日(月)更新

会社のコアは変えずリストラもしない、経営再建のプロが語る再成長への道筋【くじらキャピタル・竹内真二社長】

Logo markBizHint 編集部

金融業界、IMJの再建を経て、2018年にファンド「くじらキャピタル株式会社」を設立した竹内真二代表取締役社長。経営のプロとして中小企業の経営者から会社を預かり、時代のニーズに沿った組織と事業の再成長をサポートしています。事業承継において、経営者はさまざまな悩みを抱えていると言う竹内社長。企業が持続可能な成長を実現し、働く人が幸せであり続けるために大切なことをお聞きしました。

バックナンバー
コメントを読む
メインビジュアル

くじらキャピタル株式会社

代表取締役社長 竹内真二さん

1976年横浜⽣まれ。幼少期の⼤半を海外で過ごす。⽶国の⼤学卒業後、リーマン・ブラザーズ、モルガン・スタンレーなどを経て、2012年に実質1号となるファンドを設立。当時JASDAQ上場企業であった株式会社アイ・エム・ジェイ(IMJ)を非上場化し、4期連続最終赤字に陥っていた同社の再建に成功。2016年、アクセンチュアにIMJ持分を売却。2018年4月、くじらキャピタルを創業、代表取締役に就任。


個人保証があるから後継者問題を解決できない中小企業

河合聡一郎さん(以下、河合): 中小企業はまだまだデジタルが浸透しておらず、機会損失や競争力の低下が生じていると感じます。そのほかに感じる課題はありますか?

竹内真二さん(以下、竹内):中小企業には銀行借入に伴う経営者の個人保証問題があります。 会社を回すために個人保証をし、家屋敷を担保に入れるなど、経営者に金銭的な責任がのしかかる。もちろん借りたお金は返さなくてはいけませんが、個人保証の苦しさが円滑な事業承継を損なっている側面もあるではないでしょうか。経営者個人が過度なリスクを背負う今の仕組みを変えたいし、サポートしていきたい。これは長期的なスパンで取り組みたい課題ですね。

河合: 経営者にとって、単純に事業や組織を渡していくだけでなく、「資本政策や、金融機関との交渉も含めた、いわゆるお金周りの苦しみまでも引き継ぎさせたくない」と悩む方が多いのではないでしょうか。

竹内: 多いと思います。借りたお金は当然返さなくてはいけませんが、成長に向けたある程度「攻めた」投資については、銀行借入がいいのか、エクイティ性資金がいいのか、議論があるところでしょう。日本の中小企業は、アメリカの中小企業と比べても自己資本が極端に薄く、外部借入への依存度が高い、という実態があります。かつ、 外部借入には個人保証が伴うので、事業承継を難しくするだけでなく、成長分野への思い切った投資、ひいては日本経済のダイナミズムを阻んでいるのではと思います*。

*:CRDデータベースからみた日本の中小企業金融の姿

河合: 現在、くじらキャピタルが携わっていらっしゃる業種はどんなカテゴリーがあるのでしょうか?

「プロ・リクルーター、河合聡一郎さんが聞く【事業承継のカギ】」バックナンバー

  1. 事業承継の成功のカギと後継者に必要な資質とは【株式会社ReBoost河合聡一郎さん】
  2. 「自分が成果を出してこそ信頼される」は勘違い 【銀座英國屋小林英毅さん×河合聡一郎さん】
  3. 3代目経営者が事業を承継するなかで「変えた」こと「変えない」こと【銀座英國屋小林英毅さん×河合聡一郎さん】
  4. 元祖あんぱん・木村屋總本店7代目、木村光伯さんの経営哲学は「ボトムアップを大切に」
  5. 創業150週年の老舗ブランドを守りつつ、次を画策する木村屋のこれから
  6. 火の車状態から年商50億まで成長、さらに100億稼ぐ飲食チェーンになるために社長が考えていること【玉寿司・中野里社長】
  7. たった3か月で寿司職人を育成する玉寿司の人材育成【玉寿司・中野里社長】
  8. 恨まれながらも社員を全員解雇、事業承継した3代目の改革への想い
  9. 大阪・生野の下町企業が「82年目のスタートアップ」として、上場を目指す理由
  10. 日替わり弁当のみで年商70億、玉子屋のスゴい事業承継
  11. 人材は入社してから育てればいい、社員の悩みに答えてこそ中小企業【年商90億を支える人材育成】
  12. 創業130年の繊維メーカーを率いる30代社長、「時代に合わせてしなやかな変化を」
  13. 経営の「攻めと守り」のバランスを上手く取る【三星グループ・岩田真吾さん】
  14. 2億円の債務超過の状態から「世界最高の鍋・バーミキュラ」で会社を立て直した兄弟
  15. バーミキュラが売れる仕組み、透明度の高い組織を作る【愛知ドビー株式会社・土方邦裕さん/智晴さん】
  16. 破産した会社も「日本式M&A」で引き受け再び成長へ【三重県の印刷会社アサプリのスゴい経営】
  17. 順番を間違うな。社員の幸せを前提とした見える化とグループ力の追求【三重県の印刷会社アサプリのスゴい経営】
  18. 上場時の役員が全員入れ替わってでも「会社は理想を実現する箱」と言い切るわけ【サンワカンパニー山根太郎社長】
  19. “感性品質”を高めて売上約50億円から100億円企業に【サンワカンパニー山根太郎社長】
  20. 全財産を投じながらIMJを再建した経営者がたどり着いた境地【くじらキャピタル・竹内真二社長】
  21. 会社のコアは変えずリストラもしない、経営再建のプロが語る再成長への道筋【くじらキャピタル・竹内真二社長】
  22. 富士そばは「仕事に困っている人」の受け皿企業でありたい【富士そば・丹有樹社長】
  23. 安定を求む社員が多いからこそ、社長が一番大きな失敗を【富士そば・丹社長】

注目の人物

最近記事コメントに支持を集めている人物

目次